19歳の冨安がアピールを!

ロシア・ワールドカップ後に誕生した森保一(もりやす はじめ)監督率いる新生・日本代表は、来年1月のアジアカップへ向けて準備を進めている段階だ。
 

新戦力のテストに主眼を置いた9月のコスタリカ戦を受け、今月はロシアW杯の主力が招集されている。長友佑都、吉田麻也、酒井宏樹、柴崎岳、原口元気、大迫勇也の6人だ。ロシアW杯のメンバーとしては、GK東口順昭、槙野智章、遠藤航の3人も9月に続いて選ばれている。
 

このうち、12日のパナマ戦に先発したのは原口と大迫の2人だけだった。4日後の16日には、ロシアW杯ベスト8のウルグアイとの試合が控えている。国際サッカー連盟(FIFA/フィファ)のランキングは、パナマが70位に対してウルグアイが5位だ。対戦相手の実力を見極め、森保監督はパナマ戦に経験の少ない選手を多く起用し、ウルグアイに現時点の主力をぶつめる構想を固めた。
 

冨安健洋(写真中央:田村翔/アフロスポーツ)

新潟で行われたパナマ戦で、森保監督にアピールをしたのは冨安健洋だ。ベルギー1部のシントトロイデンでプレーする19歳のセンターバックは、日本代表デビューとなった一戦で無失点に貢献しつつ、鋭いタテパスを駆使して攻撃の起点にもなった。「富安(とみやす)」の名前は、ぜひ憶えておいてほしい。
 

激戦の2列目から抜け出すのは?

3対0で勝利したパナマ戦では、南野拓実が先制点をマークした。オーストリア1部のザルツブルクに在籍する22歳は、コスタリカ戦に続いて得点を記録した。ロシアW杯で香川真司、乾貴士、原口が務めた2列目のポジションで、存在感を高めつつある。
 

南野と同じ2列目では、伊東純也も2試合連続得点と気を吐いている。ただ、彼は原口や乾と同じドリブルが得意のウイングタイプで、パナマ戦で起用されたポジションには堂安律もいる。
 

堂安律(写真:田村翔/アフロスポーツ)

ガンバ大阪で育ち、現在はオランダ1部のフローニンゲンでプレーする堂安は、2列目の選手では希少な左利きのプレーヤーだ。パナマ戦では原口も2得点に絡んだ。ポルトガル1部のポルティモネンセで好調な中島翔哉も、2列目の候補者に名を連ねる。本田圭佑が代表から去り、乾や香川が未招集でも、2列目のポジションは激戦区だ。
 

本命不在のGKは誰が定位置をつかむ?

攻撃陣に比べると話題にあがることが少ないものの、GKも実は激戦区である。
 

10年の南アフリカW杯からレギュラーを守ってきた川島永嗣は代表引退を表明していないが、次回の22年W杯は39歳になる。森保監督はロシアW杯の控えGKだった東口順昭、ブラジルW杯メンバーの権田修一、197センチの長身シュミット・ダニエルの3人を招集し、コスタリカ戦で東口を、パナマ戦で権田を起用した。
 

次のウルグアイ戦では、国際Aマッチ出場経験のないシュミット・ダニエルがデビューを飾るのか。それとも、東口か権田がゴールマウスに立つのか。本命不在の競争から誰が抜け出すのか、ウルグアイ戦のスタメンに注目だ。