フィンランドで大ヒットとなった、ふたりの少女の物語
フィンランドで長く愛され続けるマリヤッタ・クレンニエミによる児童文学原作の映画『オンネリとアンネリのおうち』が、日本でも公開されます。
本作の主人公は、とても仲の良いふたりの少女、黒髪のオンネリと金髪のアンネリ。ある日ふたりは、「正直者にあげます」と書かれた手紙とお金の入った封筒を拾い、そのお金で、魔法が使えるおばあさんから素敵な水色のおうちを買うことに。
おうちの中は、フィンランドの家具やインテリア、食器や小物が、オンネリとアンネリのためにしつらえてあり、クローゼットの中には、おそろいの服やアクセサリーまで揃っています。大人が見てもおしゃれでセンスのよい、とびっきりキュートなおうちは、色づかいが秀逸。お手本にしたいインテリアカラーの極意をご紹介します!
生命力に満ちたフレッシュなカラー
インテリアの基調は、明るいフローリングに白い家具。優雅な花柄の壁紙は、ホール階段は水色、リビング・ダイニングはグリーン、寝室はピンクというように、お部屋によって色を変えてあります。ビビッドカラーよりも明るく、パステルカラーよりも鮮やかなブライトカラーは、のびやかで楽しい空間を演出します。ビジネスやファミリーのインテリアにはあまり見られない色づかいは、大人の私たちにとっても魅力的に映ります。
空間を広く見せる「水色」
庭にプールがあるだけで、くつろいだ気分に誘われるように、水色は心地よさを醸し出します。ブルー系は後退色、明るい色は膨張色と言われており、ブルー系で明るい水色だと、遠ざかって見えたり、大きく見えたりします。壁面に水色を用いると、奥行きがあるように見えるため、ホール階段のように、あまり広くない場所に取り入れると広く見えて効果的です。
水色の空間は自由な感性を刺激する反面、鎮静効果や催眠効果もあります。反対色のイエローやオレンジ、赤やピンクなど、活動的な色をアクセントに取り入れると、心地よいハーモニーが生まれます。
くつろぎを生み出す「グリーン」
グリーンは暑くもなく寒くもない、きわめて穏やかな色です。安心感を与え、コミュニケーションを取りやすくさせるため、リビングやダイニングに向いています。また、血圧を下げ、心を鎮めてくれるので、刺繍のような細かい作業にも適しています。リラックスした状態へと導き、想像力を刺激し、感情を豊かにするため、集中力も高まります。
幸福感に満ちた「ピンク」
赤と白を混ぜたピンクは、赤とは違うイメージをもつ重要な色です。優しくおとなしいピンクは、人生を美しいと思わせてくれる、幸福や希望を象徴する色です。ピンクにはリラックス効果がありますが、その一方で赤と同じように、前向きな力を発揮する活動的な色でもあります。
美しい色は私たちの目を楽しませてくれるだけでなく、集中力を高めたり、創造性を育んだり、さまざまな効果をもたらします。オンネリとアンネリのおうちを参考に、インテリアのカラーコーデを見直してみませんか?
【作品情報】
『オンネリとアンネリのおうち』
6月9日(土)、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー!
http://www.onnelianneli.com/