なぜ? 2018年初夏は高級ホテルのブッフェが「抹茶」だらけ!

このところ人気も注目も急騰している高級ホテルのブッフェ。2018年初夏はブッフェのテーマがなぜか「抹茶」だらけです。なぜ?抹茶スイーツのブッフェ開催中のストリングスホテル東京インターコンチネンタルで聞いたその理由は、意外にも……!

都内の高級ホテルで抹茶ブッフェが花盛り 

ストリングスホテル東京インターコンチネンタルでも「抹茶姫の初恋ランチブッフェ」がスタート
ストリングスホテル東京インターコンチネンタルでも「抹茶姫の初恋ランチブッフェ」がスタート

地方とタッグを組んでのそのエリアの食材をふんだんに使った食べ放題や、アミューズメントパークと見紛うばかりのフォトジェニックなイベントまで、ここ数年個性的な食べ放題が次々開催されている高級ホテルのブッフェ。しかし今年の初夏はなぜか「抹茶」が大流行しています。恵比寿のウェスティンホテル東京では「抹茶デザート ブッフェ」、赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京では「抹茶スイーツブッフェ」、同じく赤坂のホテルニューオータニではランチビュッフェ「サンドウィッチ&スイーツビュッフェ 抹茶とメロンとチョコレート」が開催されるなど抹茶づくしの2018年です。

 

品川のストリングスホテルでは「抹茶姫の初恋ランチブッフェ」がスタート

抹茶のチョコレートファウンテンも登場
抹茶のチョコレートファウンテンも登場

品川のストリングスホテル東京インターコンチネンタルでも6月1日(金)から7月31日(火)まで「抹茶姫の初恋ランチブッフェ」が開催。ホテルがターゲットとしている20代、30代の女性を“姫”と位置づけた「姫系ランチブッフェ」の第2弾です。 

フォトジェニックな手のりメレンゲ
フォトジェニックな「手のりメレンゲ」

奥ゆかしさと気品を備えた日本の姫君の、甘酸っぱくほろ苦い初恋を抹茶で表現。餡と生クリーム、求肥という人気の食材を詰め込んだ「抹茶みるく餅」や、洋風なのに和の味わいが印象深い「抹茶ブラウニー」、サイズ感がなんとも可愛らしい「手乗りメレンゲ」など、思わず写真を撮りたくなる色鮮やかな抹茶スイーツが約15種類、そして「十六穀米のほうじ茶粥」や「煎茶風味のサラダチキン」など様々なお茶を使用した料理、約30種類が並びます。

 

和と洋の魅力が詰まっている「抹茶ブラウニー」
和と洋の魅力が詰まっている「抹茶ブラウニー」

メディアを対象とした試食会に出席し、このブッフェを担当されたエグゼクティブシェフパティシエの鈴木崇志シェフに「今なぜ抹茶なのか」という質問をぶつけてみたのですが……その答えは意外や意外、「偶然」とのことでした。
 

抹茶ブッフェブームは“偶然”

なんでも5月6月あたりはブッフェで大人気のいちごもシーズンが終わり、旬の果物がビワなど処理が難しいものが多く、テーマにしにくいのだそう。抹茶は茶葉を摘み取ってから半年熟成させるので厳密にいうと旬は11月になりますが、新茶のシーズンのイメージが強いことから、なんとなく各ホテル夏前のこの時期に抹茶を持ってきたのではないか?という分析でした。 

鈴木シェフ渾身の抹茶スイーツの数々(中央が「抹茶みるく餅」)
鈴木シェフ渾身の抹茶スイーツの数々(中央が「抹茶みるく餅」)

しかし鈴木シェフいわく、抹茶はスイーツづくりの上で簡単な食材ではないとのこと。抹茶の特色でもある“苦味”は、昔から人間が本能的に「毒」のシグナルと認識して、ためらう味覚。甘みと相反する味なので、スイーツには不向きな素材なのだそうです。美味しい抹茶スイーツを作り出すには、甘みと苦味、どちらをも引き立てる微妙なバランス感覚が必要となり、「そういう意味では、パティシエとしてはやりがいのある素材」とのことでした。

 

パティシエの力量が試される抹茶スイーツ。2018年は抹茶スイーツブッフェを巡り、各ホテルご自慢のパティシエの腕を味わうのも「初夏限定のお楽しみ」です。

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