中国獅子舞への興味・関心を抱いてもらうきっかけに
横浜中華街で2018年5月26日(土)、27日(日)に「第1回全日本中国獅子舞大会（Chinese Lion Dance Summit）」が開催される。日本で初めて開催される全国大会で、中国獅子舞文化の普及、中国獅子舞への興味・関心を抱いてもらうことを目的としている。今後、世界大会も視野に入れた競技大会へと発展させていくことを目指す。
中国獅子舞は、中国に古くから伝わる民俗芸能で、日本では、三大チャイナタウンがある横浜・神戸・長崎などで獅子舞団体が活動しており、その伝統を受け継いでいる。横浜中華街では、春節（しゅんせつ）、媽祖祭（まそさい）、関帝誕（かんていたん）、国慶節（こっけいせつ）、雙十節（そうじゅうせつ）などの行事に獅子舞が登場し、にぎわい創出に貢献している。
演技会から競技大会、最終的には世界大会へ
なぜ「第1回全日本中国獅子舞大会」を開催することになったのだろうか。同大会を主催する横浜中華街発展会協同組合の山下耕司理事は「マレーシアやシンガポールでは、中国獅子舞の演技の高さを競い合う、世界的な大会が開かれています。が、日本では世界大会が開催されたことがなく、日本代表を決める競技会すらありません」と、事の発端を説明してくれた。そこで、初の試みとして横浜の3団体、神戸の3団体が出演する大会を開催することとなった。まずは横浜で演技会を行い、将来的には競技大会として日本代表を選抜する大会に、最終的には各国の代表を招いての世界大会へと育てていきたい、とのことだ。
今回は横浜の3団体、神戸の3団体が出演し、26日はフリー演技、27日は規定演技を披露する。時間は両日とも13:00～15:00、会場は横浜中華街パーキング特設ステージで、入場料は1500円。26日のみ16:30ごろから、街中で無料で観覧できるストリートパフォーマンスを行う。
出演団体は以下の通り。
- 神戸中華同文学校 舞獅隊（こうべちゅうかどうぶんがっこう ぶしたい）
- 神戸華僑總會 舞獅隊（こうべかきょうそうかい ぶしたい）
- 神戸市立神港橘高等学校 龍獅團（こうべしりつしんこうたちばなこうとうがっこう りゅうしだん）
- 廣東會館倶樂部 廣東獅子團（かんとうかいかんくらぶ かんとうししだん）
- 横濵中華學院校友會（よこはまちゅうかがくいんこうゆうかい）
- 横浜中華学校校友会 国術団（よこはまちゅうかがっこうこうゆうかい こくじゅつだん）
- ゲスト出演：石見神楽 東京社中（いわみかぐら とうきょうしゃちゅう）
クラウドファンディングで大会開催の資金を調達
今回は「地域の方々が代々守り続けてきた中国獅子舞という素晴らしい文化を、多くの皆様によって育てて欲しい」という思いから、入場料とは別に、クラウドファンディングによって資金を募り、実施したいとしている。目標額は200万円、申し込み期限は5月24日(木)。3000円から支援可能で、リターンに応じて、5000円、1万円、3万円が選択できる。集まった資金は、出演団体へのお礼、舞台設置、広報活動等に役立てる。
「支援者にはリターンとして、横浜中華街でのスペシャルな体験を提供できれば、と考えております。横浜中華街に来られない方には、感謝を込めて贈り物をさせていただきます。横浜から世界へ挑戦していく初めてのプロジェクトを、どうか多くの皆様に育てていただきたく、ご支援をお願いできれば幸いです」（山下理事）
同大会、クラウドファンディングについては、下記サイト、または横浜中華街発展会協同組合（TEL：045-662-1252）まで。
URL：クラウドファンディング「第1回全日本中国獅子舞大会」横浜から世界へ（CAMPFIRE）
URL：横浜中華街公式サイト http://www.chinatown.or.jp/
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