今年の競馬界をリードする存在は誰だ!?
4月に入ると、競馬界はもう春のG1シーズン真っ盛りに。3歳馬達によるクラシックレースが開催されますが、その前に古馬たちの中距離王者決定戦として、大阪杯が4月1日(日)に阪神競馬場で開催されます。
- アルアイン(牡4/17年皐月賞)
- ウインブライト(牡4/18年中山記念)※優先出走権
- ゴールドアクター(牡7/15年有馬記念)
- サトノダイヤモンド(牡5/16年有馬記念)
- サトノノブレス(牡8/14年日経新春杯)
- シュヴァルグラン(牡6/17年ジャパンC)
- スマートレイアー(牝8/17年京都大賞典)
- スワーヴリチャード(牡4/18年金鯱賞)※優先出走権
- ダンビュライト(牡4/18年AJCC)
- トリオンフ (セ4/18年小倉大賞典)
- ペルシアンナイト(牡4/17年マイルCS)
- マサハヤドリーム (牡6/17年博多S(1600万下) )
- マルターズアポジー(牡6/17年関屋記念 )
- ミッキースワロー(牡4/17年セントライト記念)
- メートルダール(牡5/17年中日新聞杯)
- ヤマカツエース(牡6/17年金鯱賞 )
- ヤマカツライデン(牡6/16年丹頂S(OP))※除外対象
1984年にグレード制が導入されて以来、G2レースとして施行されてきた大阪杯。天皇賞(春)からおよそ1ヵ月前に施行され、さらに2000mという距離も各陣営には出走しやすい条件となったため、G2レースながら、人気の高い一戦でした。そんな人気の高さに後押しされる形で2017年からはG1レースに昇格。記念すべきG1レース昇格初年度となった昨年はキタサンブラックが逃げ切り勝ちを収め、その後の飛躍につなげました。そんな一戦だけに今年も多くの注目馬がエントリーしてきました。
そこで、3月18日(日)に発表された最終登録馬の中から注目馬3頭を紹介します。
大阪杯注目馬その1:シュヴァルグラン
昨年の覇者、キタサンブラックと数多くの激戦を経験してきた古豪。どんな展開でも堅実に伸びてくる末脚が武器でしたが、あと一歩のところで毎回キタサンブラックを捕らえられず、昨年の宝塚記念までにキタサンブラックとは6戦して先着したのは1度だけ。さらにキタサンブラックがいないレースでも勝ち星からも遠ざかるようになり、「物足りない馬」という印象を持たれるようになりました。
そんなシュヴァルグランが変わったのが昨年のジャパンC。最内枠を生かしてスタートから5番手に付けると、直線では内を突いて早めにスパート。先に抜け出したキタサンブラックを捕らえ、念願のG1制覇を飾りました。今回は明け6歳になって初戦となるレースですが、目の上のたんこぶとなっていたキタサンブラックが引退した今、中長距離界の王者に君臨するチャンスがやってきたといえるでしょう。
大阪杯注目馬その2:スワーヴリチャード
伸びしろという点でいえば、出走予定馬の中でも随一なのがこの馬。もともと共同通信杯制覇、ダービー2着とハイレベルと称された昨年の3歳世代でも上位の成績を残していましたが、この馬がさらにワンランク上に上がったのは古馬との初対戦となったアルゼンチン共和国杯でした。
初の古馬相手となったこのレース、ダービー以来5ヵ月ぶりの実戦とあって体調面はまだまだ上向いてはいませんでしたが、直線で追われると鋭く伸びて2着以下に2馬身半差をつける快勝。有馬記念4着を挟んだ後に迎えた年明け初戦の金鯱賞では、2年前の有馬記念勝ち馬のサトノダイヤモンドらの強豪馬を蹴散らして1着。G1レース初制覇にリーチを掛けました。
左回りのレースでは圧倒的な強さを見せているスワーヴリチャードですが、大阪杯が行われる右回りのコースでは[1・1・0・2]とイマイチなだけに、苦手な右回りをどう克服するかもポイントになりそうです。
大阪杯注目馬その3:サトノダイヤモンド
復活が期待されるのがこの馬。父ディープインパクト譲りの爆発的な末脚を武器に2016年の菊花賞と有馬記念を連勝。この有馬記念は勝負根性では歴代最強とも言われたキタサンブラックを競り負かしたことが高く評価されました。
4歳となった昨年はその矛先を世界最高峰のレース、凱旋門賞に向けましたが、結果はまさかの15着大敗。その後の体調が整わず、連覇のかかった有馬記念を回避し、金鯱賞で戦線に復帰しました。ここではスワーヴリチャードの前に3着に敗れましたが、上がり3ハロンのタイムは33秒7とメンバー最速。大阪杯では新たに戸崎圭太騎手とパートナーを組みますが、新味が出るかが注目されます。
その他にも昨年の大阪杯で3着に入ったヤマカツエース、中山記念を快勝して勢いに乗るウインブライトらが出走を予定している今年の大阪杯。今後の中長距離界をリードする新王者が誕生する一戦だけに、見逃せないレースになりそうです。