関空到着時に国内線へ誤誘導、乗客13人が入国未審査

今回、関西国際空港で国内線到着口への誤誘導が発生したピーチ・アビエーション / 筆者撮影

LCCのピーチ・アビエーション(以下、ピーチ)は2月5日夜、関西空港へ到着した台北発大阪行き28便で、乗客を誤って国内線到着口に誘導したことを明らかにした。乗客165人のうち、13人が審査を受けずに入国したという。


共同通信の記事によると、国際線と国内線の双方のエリアに進むドアが隣り合っていて誤認した可能性があり、空港の警備員が国内線エリアに外国人が多くいることに気付いて発覚したとのこと。
 

【参考】
ピーチ、国内線到着口に誤誘導 関空で審査受けず13人入国(共同通信)
 

国際線と国内線の共用スポットで誘導ミスが発生

関西国際空港の第2ターミナルビルのフロアマップ(関西国際空港のホームページより)


そもそも今回、どうしてこのようなミスが起きたのか。


ピーチが関西空港で利用するのは、第2ターミナルビル。国内線はピーチのみ、国際線はピーチと中国の春秋航空が利用している。


両方のターミナルは隣接し、今回の便が到着した駐機場(スポット)は国内線と国際線が共用する91番スポットで、時間帯などによって国内線と国際線で使い分けている。通常、国際線だと国際線到着口、国内線だと国内線到着口に扉を切り替えて誘導するが、その誘導時にミスが起きた。


誤誘導が発覚後、国内線到着ロビーが一時閉鎖され、警察も出動した。この間に到着した国内線に乗っていた乗客が機内で待機されたり、誤誘導された乗客を最大約4時間待たせたりといったトラブルも発生。深夜という時間帯もあって鉄道やリムジンバスなどに乗れず、帰宅できずにターミナル内で過ごす人もいたようだった。

筆者はこのターミナルをオープン以来、幾度となく利用してきたが、どちらも同じような造りで、初めてしかも夜だと国内線と国際線の境目が分かりづらいのは確か。ただ、絶対に起きてはならないミスである。

 

成田空港ではバニラ・エアが2度も乗客を誤誘導

LCCによる乗客の誤誘導は以前にも起きている。


成田空港で2017年6月、同じLCCのバニラ・エアが香港から成田に到着した乗客のうち34人の誘導を誤り、そのうち10人が審査をせずに入国した。駐機場からバス数台で乗客を運ぶ際、そのうちの1台が誤って国内線の到着口に向かったことによる。バスの運転手によるミスとされ、国土交通省がバニラ・エアに対して業務改善を勧告した。バニラ・エアは2016年4月にも同様のミスを起こし、その際には国土交通省から厳重注意を受けていた。


【参考】
成田、10人が入国審査受けず バニラ・エアを厳重注意(共同通信)
誤誘導のバニラ・エアに改善勧告 国交省「態勢が機能せず」(共同通信)


その後、バニラ・エアは1便当たり1人だった誘導担当を2人にするなどの再発防止案を国土交通省に提出している。今回の件においても、今後、誤誘導が起きないよう、国内線と国際線での誘導をさらに徹底するなど、再発防止策を講じることが求められる。


【関連リンク】
Peach Aviation
関西国際空港