崎陽軒の社員がダンスに挑戦!創業110周年記念事業の一環で
崎陽軒(横浜市西区)の社員が踊る「ダンス動画」が2018年1月19日から公開された。この動画は、23年に渡り、国際的なダンスフェスティバル「横浜ダンスコレクション」をプロデュースしてきた横浜赤レンガ倉庫1号館(横浜市中区、運営:横浜市芸術文化振興財団)が「横浜からダンスが広がる、ダンスでつながる!」をキーワードに、ダンスを楽しんで劇場を知ってもらうことを目指して取り組む「企業・地域と劇場をつなぐ 赤レンガ・ダンスプロジェクト」の一環として制作された。
同プロジェクトでは、企業・地域と劇場が連携して、オリジナルダンス作品を共同制作し、企業プロモーションとなるダンス動画を公開している。2017年は、JVCケンウッドがプロジェクト・パートナーとなり、ダンスをテーマとした企業プロモーションビデオ『JVCKENWOODancing』を制作した。2018年は、4月に創業110周年を迎える崎陽軒が記念事業の一環としてダンスに取り組んだ。
ダンス動画のタイトルは『LinK 110th(リンク ヒャクジュウ)』。社内公募に手を挙げた社員が、ダンス経験や性別、年齢、部署を超えて参加している。ダンス動画に登場するのは、総勢33名。9月に募集を開始し、週に1~2度のペースで練習を重ね、11月に動画撮影に挑んだ。社員のほかに、崎陽軒キャラクター・ひょうちゃん、そして野並社長と野並専務がソロダンスで登場する。
動画はこちらのページへ
⇒ https://akarenga.yafjp.org/event/adp2017/
プロの指導で初心者ばかりのメンバーが日々成長
ダンスの振付は、国内外で活躍するダンスカンパニー「DAZZLE」。「社員のつながり」と「企業の一体感」を表現するオリジナルダンスを制作した。
振付したDAZZLEの長谷川達也さんは「完成させるのは難しいかもしれない、と練習初日に思った」と振り返る。そのぐらい、ダンス初心者ばかりだったという。その後の成長、作品の出来栄えに、深い感動を覚えたとのこと。「参加した皆さんと、作品を観てくれる皆さんに、ダンス表現の可能性と、その魅力が伝わったらとてもうれしく思います」(長谷川さん)
ダンスに参加した高井さんは「みんなダンス初心者だったので、難しい振りが多く、苦労しました。始めは顔も名前もわからないメンバーでしたが、練習を重ねるうちに一体感が出てきましたね。縦1列になって手をパラパラさせてピタッと決まるところ、中央に集まってきてふわっと開くところなど、観ていただきたいです」と、話す。
ダンス動画に登場するロケ地やひょうちゃんを探して
映像ディレクションを担当した西野正将さんは「11月に2日間かけて撮影を行いました。横浜赤レンガ倉庫1号館や崎陽軒の社員の皆さんが働く現場で撮影したので、人がいない朝6:00から撮影をスタートして、2~3時間で撮り終えるというスケジュールでした。崎陽軒さんから『こういう場所で撮って欲しい』というオーダーはありましたが、その場の雰囲気で『こうしよう』と意見を出し合いながら、ワイワイと楽しく撮影できました。
単に“社員が踊っている動画”というだけでなく、ダンス映像に登場するのは、実際に訪れることが可能な場所なんです。崎陽軒の工場見学ルートや併設のプチ・ミュージアム、本店レストランの一画、横浜赤レンガ倉庫1号館のホールなど。ドラマのロケ地を探すみたいに、ぜひ訪ねてみてください。ただし、社長室だけは見学不可ですね(笑)。ひょうちゃんも随所に登場しますので、探してみてください」と、見どころを教えてくれた。
自然にみんなが踊りたくなってしまいたくなるような、ポップで明るい楽曲は、若手人気音楽家・蓮沼執太さんが制作。このオリジナルダンスのための書き下ろした曲となっている。
崎陽軒社員が横浜赤レンガ倉庫イベント広場でダンスを披露
そして、このダンスは実際に見ることができる。2月2日(金)からスタートする「横浜ダンスコレクション2018」のプログラムのひとつ「青空ダンス@横浜赤レンガ倉庫イベント広場」で披露される。青空ダンスは2月10日、11日の2日間(14:00スタート)開催され、崎陽軒の社員によるオリジナルダンス『LinK 110th』は11日に予定している。
横浜赤レンガ倉庫1号館の担当者は「映像の演出では、企業の一体感が表現されています。舞台となっているのは、崎陽軒本店や横浜工場、横浜を代表する歴史的建造物であり、劇場やギャラリースペースを備える横浜赤レンガ倉庫1号館と屋外広場。横浜市の歴史と文化、地域のつながりを背景に、見る人が心も身体も踊りだすほど、崎陽軒の社員が躍動しています。これを機に、ダンスや劇場に興味を持って、足を運んでいただければうれしいです」と話す。
URL:横浜ダンスコレクション2018