2018年もSUV人気が続く!?
2018年も東京オートサロンで幕を開ける日本のクルマ業界。SUBARUの「完成検査不備問題」が「燃費不正問題」にまで拡大するかは分からないものの、その発表によってはブランドイメージの低下は避けられないだろう。
さて、日本における2018年の自動車業界は、「大物」のフルモデルチェンジが予想される。2017年の東京モーターショーでコンセプトカーが披露されたトヨタ・クラウン(夏頃)、そしてセンチュリーの新型登場は年央とすでにアナウンスされている。同じトヨタからはカローラもフルモデルチェンジするのではという予想する向きもある。
また、コンパクトSUVの人気を高めた日産ジュークが新型に移行すると思われるほか、3月には三菱自動車の新型SUVのエクリプス クロスが発売される(すでに先行予約を開始)。さらにSUVでは、ホンダの新型CR-Vの発表も「当確」といっていいだろう。
ほかにもモデル末期といえるSUBARUフォレスターのフルモデルチェンジも期待される。輸入車ではコンパクトSUVのボルボXC40の登場もあるかもしれない。
「EVシフト」に大きな進展なし?
「EVシフト」が叫ばれているが、実際に日本でピュアEVが発売される可能性はそれほど高くなさそう。ホンダは中国専用のEVを2018年中に投入するとアナウンスしていて、日本国内向けにEVを発表、発売できるかは不透明だ。また、生産が送れているテスラ・モデル3もさすがに2018年には日本に納車される(はずだ)。テスラでは、年後半にも左ハンドル車を海外でも納車するとしている。
ハイブリッドでは、先日写真が公開されたホンダ・インサイトの日本発表があるかに注目が集まる。また、当確といえば、東京モーターショーで披露された日産セレナe-POWER(エンジンは発電だけで使う。シリーズハイブリッドの1種)の登場も既定路線だろう。
そのほか、輸入車では、日本では無関係だったものの、燃費不正問題で揺れたフォルクスワーゲンがついに(ようやく)クリーンディーゼルエンジン車(パサート)を日本に上陸させる。
GPSの精度が飛躍的に高まる
技術面では、すでにマツダCX-3(ガソリン車)が「JC08モード」と、新燃費モードの「WLTC」のカタログ併記をいち早く行っているが、10月以降に発売される新型車に全面的に導入される。これにより、JC08よりも実際の燃費に近づくことになり、従来よりもクルマ選びの際の基準として考慮できそうだ。
そのほか、日本の準天頂衛星「みちびき」の本格運行がスタート。GPSの誤差が数cm程度になると言われていて、将来の自動運転技術に貢献するほか、対応したカーナビの自車位置精度が高まるはず。
2017年から続く話題では、ドライブレコーダーの普及がさらに進むと予想されるほか、2017年11月から開始された一部の高速道路(新東名の新静岡IC~森掛川IC間で110km/hなど)での最高速引き上げという社会実験にも注目。2018年中に120km/hに引き上げられるか分からないが、遅くても2019年中には一部区間で120km/hにまで引き上げられるかもしれない。