エアアジアXに続き!関空発着のLCCホノルル路線
シンガポールを拠点とする格安航空会社(LCC)のScoot(スクート)が2017年12月19日、大阪(関西)-ホノルル線に就航した。日本とハワイを結ぶLCCの路線は、2017年6月に就航したエアアジアXに続く2社目。スクート初のアメリカ路線で、週4便で運航する。通常運賃は往復で27,600円(諸税込)からで、空席状況などによって変動する。
【運航スケジュール】
- TR700:大阪→ホノルル 19:25→07:30 ※月・火・金・土の運航(金曜は18:50→07:00)
- TR701:ホノルル→大阪 09:35→14:00(+1) ※月・火・金・土の運航
また、シンガポール-大阪(関西)線の直行便も翌12月20日に同時就航となった。
スクートのホノルル初便出発を前に就航記念セレモニー
大阪発ホノルル行きTR700初便の出発を前に、関西空港で就航記念セレモニーが行われた。
スクート・シンガポール本社のビノード・カナンCEOが挨拶し、今回がスクート初のアメリカへの路線であること、シンガポールとの直行便で短時間に移動できるようになり、また、2017年7月にタイガーエアと経営統合して就航路線が増えたことなどをアピールした。
また、関西学院大学のフラサークルによるフラダンスもあり、ハワイ路線の就航ムードを盛り上げていた。
そして、TR700初便はほぼ満席で関西空港を出発。機内ではこの便限定で、スクートのスタッフによる搭乗客が参加するクイズ大会、プロのフラダンサーと乗客がフラダンスを踊るイベント、金券などが当たる抽選会も行われ、大いに盛り上がっていた。
LCCの就航続く、日本人のハワイ人気がさらに高まる可能性
スクートの大阪-ホノルル線は当初、2018年6月までの開設を目指していたが、今回、前倒ししての就航となった。
ハワイ州観光局によると、ハワイを訪れる国別の旅行者数は1位のアメリカ本土に続いて2位が日本で、年間のべ約150万人超が訪れるという。日本人旅行客の根強いハワイ人気にLCCでより安く行けるようになると、大手航空会社を含めた運賃やサービスなどの競争がますます激化し、ハワイ人気もさらに加速しそうだ。
シンガポールを拠点に「787」で運航する国際線長距離LCC
スクートは2011年11月、シンガポール航空の100%出資で長距離国際線を運航するLCCとして設立され、2012年6月に運航開始。日本では東京(成田)、大阪(関西)、札幌(新千歳)の各空港からシンガポール、バンコク、台北(桃園)などへの路線に就航する。
日本発着便はすべて最新鋭のボーイング787型機で運航。エアバスA320やA330などが多い他社LCCに比べ、スクートの長距離国際線では機内でより快適に過ごすことができる。
座席は、エコノミークラスに加え、ワンランク上のサービスを提供する「ScootBiz」(スクートビズ)の2クラス制。エコノミークラスは「スタンダードシート」「スーパーシート」(787-9のみ)「ストレッチシート」と3タイプあり、座席の前後間隔(シートピッチ)が31~34インチ(78~86cm)と広めだ。有料で機内Wi-Fi、電源用コンセントなども装備する。
一方、スクートビズはシートピッチ96cm、リクライニング112度のレザーシートで、座席指定、手荷物の優待、機内食、優先チェックインなどが利用できる。
スクートでは、座席指定、機内での食事や飲み物、機内エンターテイメントなどはすべて有料。必要に応じてオプションで選ぶのが可能だ。
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