人気の都市ランキング、日本では東京と大阪がランクイン
世界最大手の民泊サービスを提供するAirbnbが、2018年の全世界における旅行のトレンド予測をこのほど発表した。
人気都市のランキングでは、トップに東京、3位に大阪がランクインしたのをはじめ、ロッジや旅館といった従来と異なるユニークな宿泊先の予約が増加、ブラジルのビーチや米中西部の人気が高まるとの予想などを明らかにした。
パリやニューヨークなどの観光都市は根強い人気が続く
まず、Airbnbが発表した「人気の都市ランキング」は以下の通り。2018年上半期のAirbnbにおける予約データに基づいている。
1位 日本・東京
2位 フランス・パリ
3位 日本・大阪
4位 アメリカ・ニューヨーク
5位 イギリス・ロンドン
6位 イタリア・ローマ
7位 アメリカ・オーランド
8位 アメリカ・マイアミ
9位 オーストラリア・シドニー
10位 ポルトガル・リスボン
パリやニューヨーク、ロンドン、ローマといった旅行先は、やはり根強い人気ぶりが伺える。その中で東京がトップ、大阪が3位に食い込んでいるのは、昨今の訪日人気が反映されているのに加え、2020年の東京五輪が控えているからだと考えられる。この人気はしばらく続くかもしれない。
また、オーランドやマイアミはアメリカ随一のリゾートとしての人気健在。近年、日本人旅行客の中でも治安が良いなどで人気が高いオセアニアの中心地シドニー、そして欧州の小都市として注目が集まるポルトガルの首都リスボンのランクインも納得できる。
ロッジや旅館など「ユニークな宿泊先」の人気が高まる
また、「人気の宿泊先」トップ5も以下の通り発表された。()内はいずれも前年比。
- ロッジ(700%増)
- 旅館(600%増)
- ゲル・ユルト(155%増)
- RV・キャンピングカー(133%増)
- バンガロー(127%増)
Airbnbでよく貸し出されている都市部のアパートよりも、自然に囲まれたロッジ、日本に代表される伝統的な旅館、モンゴルや中央アジアで見られるゲルやユルトといった移動式住居といったユニークな宿泊先の人気が急上昇している。宿泊先が、ただ夜を過ごす、寝るだけにとどまらない旅における楽しみの1つとなってきているようだ。
平昌五輪、ベトナム、カナディアンロッキーなどが人気急上昇
そして、「人気上昇中の旅行先」10都市も発表された。トップは韓国の江陵市で、韓国では2018年に平昌冬季五輪が開催されるため、それも合わせて急上昇。アジアでは、ベトナムのハノイやダナンでのAirbnbの予約も殺到しているという。ハノイやダノンには2017年、日本からLCCも就航して行きやすくなった。
その他、海のリゾートとカジノが楽しめるイギリスのボーンマス、エドモントンなどカナディアンロッキー周辺、ランク外ながらブラジル沿岸にあるビーチの人気も高まっている。()内はいずれも前年比。
- 韓国・江陵市(2175%増)
- イギリス・ボーンマス(353%増)
- カナダ・エドモントン(284%増)
- メキシコ・グアダラハラ(258%増)
- アメリカ・インディアナポリス(256%増)
- ベトナム・ダナン(255%増)
- アメリカ・コロンバス(254%増)
- メキシコ・チェトゥマル(245%増)
- アメリカ・ホワイトフィッシュ(242%増)
- アメリカ・クリーブランド(238%増)
さらに、Airbnbの「体験」で、現地グルメのワークショップや家庭のディナーを堪能するなど「フード&ドリンク」のカテゴリーが予約全体の29%を占める一番人気であることも明らかに。2018年は「自然」や「音楽」といったカテゴリーの人気も高まると予想されるという。
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