カンタス航空、関西空港で10年ぶりの再就航
オーストラリアのカンタス航空が、大阪(関西)-シドニー線を直行便として新規就航した。週3便での通年運航。当初は、冬スケジュールのみで運航する予定だったが、需要の高ま
カンタス航空の関西空港への就航は2007年に関西-ケアンズ線を運休して以来10年ぶり。関西とオーストラリアを結ぶ直行便は、カンタス航空の子会社にあたるジェットスターが現在、関西-ケアンズ線を運航している。
関西空港での就航当日、37番ゲート前で就航記念セレモニーが実施された。リチャード・コート駐日オーストラリア大使、関西エアポートの山谷佳之代表取締役社長CEOらが出席し、関西からの初便となるQF34便のビル・ラング機長への花束贈呈、関係者によるテープカットなどが行われた。その後、初便の利用客が搭乗し、定刻の18時55分よりやや遅れて19時13分にシドニーへ向けて出発した。
治安面で安心、日本人旅行者の「オセアニア人気」
カンタス航空によると、オーストラリアを訪れる日本人観光客数が2015年から2016年にかけて23%も増加(※)し、滞在期間は長期化し、滞在中に消費する金額も増えているという。※オーストラリア政府観光局調べ(2015年/2016年)
また、2019年にラグビーのワールドカップ、2020年には東京でオリンピック・パラリンピックの開催が予定され、オーストラリアからの観光客も増えることも予想される。
カンタス航空は、2015年8月に羽田-シドニー線と成田-ブリスベン線、2016年12月に成田-メルボルン線の直行便を就航。そして今回、関西からの便を再就航するなど、日本における就航ラッシュが続いている。
その他の航空会社では、JALが既存の成田-シドニー線に加え、2017年9月に成田-メルボルン線を開設。ANAは2015年12月に羽田-シドニー線を新規就航した。
同じオセアニアでは、
近年、欧米でのテロが続発し、日本人旅行者が渡航先として避ける傾向が見られる。その反面、治安面での懸念が少ないオセアニアの人気が高まっているため、就航ラッシュにつながっていると考えられる。関西からは、伊丹もしくは関西から羽田経由での利用も便利だが、ツアーの利用客を中心に直行便の人気は高く、今回の就航を後押しした形だ。
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カンタス航空 (日本語)