施設内にボーイング787初号機を展示、体験型コンテンツも
愛知県の中部国際空港に、新たな複合商業施設「FLIGHT OF DREAMS」(フライト・オブ・ドリームス)が2018年夏の予定でオープンする。
施設は、1階が展示エリア、2階がフードコート、3階の連絡通路にショップが並ぶ予定。アメリカの航空機メーカー、ボーイングから寄贈されたボーイング787初号機(機体番号 ZA001)を施設内に展示するほか、飛行機や航空業界について学べる体験型コンテンツなどを設置。ボーイング本社があるシアトルの街をテーマとしたショッピングエリアも併設される。飛行機の屋内実機展示と商業施設が併設されるという複合施設は世界的にも極めて珍しい。
「FLIGHT OF DREAMS」の場所は、空港島の南側で、現在整備中のLCC向け新ターミナルと愛知県国際展示場の中間辺りとなる。
この「FLIGHT OF DREAMS」に、ANAとJALが展示エリアのスポンサーになることが12月4日、東京都内で発表された。今後、展示する機体を施設内へ搬入する作業の一般公開、ボーイング787のスペシャル見学会などのイベントも開催される。
ANAは実機のプロジェクトマッピングをスポンサー
「FLIGHT OF DREAMS」では、ボーイング787初号機を施設内に展示し、ANAのスポンサードにより、実機と空間全体を使ってまるで飛行機が飛んでいるかのような没入感が感じられるプロジェクションマッピング「(仮称)超体感演出」を行う。
また、来場者が描いた飛行機がドーム空間内の空を飛び回り、タブレットで操縦ができて飛行機が飛ぶ仕組みも学べるコンテンツ「(仮称)お絵かき飛行機」も楽しめる。
JALは紙飛行機で「飛ぶ」仕組みを学ぶコーナーをサポート
一方、JALも2つのコンテンツをスポンサード。「(仮称)紙ヒコーキを飛ばす」は、紙飛行機を折って光のゲート空間に飛ばしながら「飛ぶ」仕組みに対する理解を深めるコンテンツとなっている。
さらに、パイロットや客室乗務員、整備士といった航空会社の仕事をヴァーチャル体験できる「(仮称)お仕事体験」のコーナーも設けられる。
展示機を移動するイベントや「スペシャル見学会」も開催
中部国際空港は12月17日11時30分頃、
そして、ボーイング787型機スペシャル見学会も、2018年2月17日に開催。実際に運航中の機体を間近で見学できるほか、ボーイング787型機の現役パイロットによる航空教室も行われる。これについても、公式サイトで1月中旬頃に発表予定となっている。
その他、施設内にはシアトルにおけるハンドクラフトビールの草分け的存在「THE PIKE BREWING RESTAURANT&BAR」が日本初上陸するほか、人気ブランドが出店。アメリカを除く国では初となる「ボーイングストア」も設置される。フードコートエリアでは、飛行機の翼の真下でシアトルの人気ショップの味が楽しめるという。
日本そして世界の空で活躍する最新鋭のボーイング787型機は、その機体の約35%が中部エリアで製造された縁がある。アメリカからいわば”里帰り”したその初号機を間近に見学できるほか、ANAとJALがスポンサードするコンテンツの数々、関連イベントも充実。特に、飛行機ファンにはたまらない内容となっていて、オープンまで楽しみ満載といえる。