日本はコロンビア、セネガル、ポーランドと対戦
2018年6月開幕のロシアW杯で、日本はコロンビア、セネガル、ポーランドと対戦することになった。
初戦は4年前に完敗したコロンビアと
6月19日の初戦で相対するコロンビアは、2大会連続で同グループになった。前回は1ー4の完敗を喫しているが、リベンジは簡単でない。
4年前の経験者がチームを支える今回のコロンビアは、2大会連続のベスト8をターゲットとする。就任5年目のペケルマン監督のもとで継続性を担保し、チームの完成度は高い。
日本が注意すべきは背番号9と10のホットライン──ファルカオとハメス・ロドリゲスだ。ファルカオはどこからでも点が取れるストライカーで、180センチ以下のサイズだがヘディングも強い。4年前はケガで出場を逃しており、今回のW杯に賭ける思いもひとしおだ。
ハメスは攻撃的なミッドフィールダーだが、前回大会では得点王となった。今回のW杯南米予選でも、チーム最多のゴールを記録している。味方に取らせることも、自ら取ることもできるこの26歳は、相当に厄介な存在だ。
セネガルもタレント揃い
第2戦で激突するセネガルでは、サディオ・マネとケイタ・バルデが要警戒だ。イングランドの強豪リバプールで主力を張るマネは、爆発的なスピードを持つアタッカーで、得点能力もある。
フランスのモナコでプレーするケイタも、チャンスメイクとゴールセンスを兼備する。セネガルには彼ら以外にもタレントが揃っており、初出場で8強入りした02年の再現もありうるのでは、との評価が集まっている。
ポーランドのエースは香川の元同僚
第3戦で向き合うポーランドは、最新の世界ランキングで7位に食い込む。実力的にはベスト4に進出してもおかしくない。
チームの中心はレバンドフスキだ。万能型のストライカーでは世界最高のレベルにあり、かつてドルトムントで香川真司とコンビを組み、現在は強豪バイエルンの大エースに君臨する。チャンスを見逃さない決定力が際立つだけに、彼だけでなく周囲の選手にも目を光らせなければならない。
“死の組”との表現は使われていないが……
日本のグループに“死の組”との表現は使われていないが、勝利を見込める相手はいない。1勝1分1敗の2位でグループを突破できれば大成功で、3連敗の可能性もある。
W杯ではしばしば波乱が起こる。その主役を日本が務める可能性も、もちろん否定することはできない。相手の良さを消しながら自分たちの強みを出すことを、追求していくことが大切だ。