近年、地球温暖化の影響などで、全国的に紅葉の時期が遅れる場所が多くなっている。京都も例外ではなく、以前は、京都市街地では、11月中旬に紅葉の最盛期を迎える場所が多かったが、最近は11月下旬以降、12月上旬頃まで紅葉を楽しめるスポットが増えている。その傾向からすると、2017年は幾分、早めに色付いた場所が多いようだ。

 

1119日から21日まで、京都の紅葉の様子を取材してきたので、最新情報としてお伝えする。

 

【洛北エリア】圓光寺、詩仙堂

以前は穴場といわれていたが、最近、すっかり人気紅葉スポットになった圓光(えんこう)寺は、叡山電車の一乗寺駅から徒歩15分ほど。庭園の紅葉と、本堂裏手の高台からの京都市街を一望できる眺めが素晴らしい。19日時点では、紅葉の色付きが進んでいる部分と緑の部分が混在しており、グラデーションが楽しめた。

 

圓光寺の本堂裏手の高台より
圓光寺の本堂裏手の高台より

 

また、圓光寺からほど近い、唐宋の三十六歌仙の肖像画で名高い詩仙堂は、例年より幾分色付きが早く、庭園の紅葉はほぼ見頃を迎えていた。

 

【洛西エリア】光明寺、善峯寺、嵐山

京都の南西に位置する長岡京市の光明寺は、およそ2万坪の境内に、数百本の紅葉があり、紅葉の名所として名高い。20日時点で、本堂に当たる御影堂周辺は色付いていたものの、「紅葉のトンネル」として人気の高い表参道付近は、まだ緑が多かった。

 

次に訪れた善峯(よしみね)寺は、やや交通は不便なものの山あいの紅葉の風情を楽しむことができ、周囲の山々もすっかり色付き、今まさに紅葉の見頃を迎えていた。

 

常寂光寺の紅葉は、「ここ数年で一番きれい」という人がいるくらいの色付き
常寂光寺の紅葉は、「ここ数年で最も美しく色付いている」という人がいるくらいの色付き

 

嵐山エリアは紅葉の名所が多く、すべてを見て歩くのは難しく、20日は、阪急の嵐山駅から、渡月橋、亀山公園、常寂光寺、そして、夜間ライトアップが人気の宝厳(ほうごん)院を歩いてみた。各所で見頃を迎えていたが、特に、常寂光寺は、「ここ数年で最も美しく色付いている」という人もいるくらい、見事だった。

 

【東山・洛中エリア】清水寺、南禅寺、東寺

清水寺は、朝6時に開門するので、ゆったり楽しみたいなら、混雑する前の早朝が狙い目だ。ただし、現在、2020年までを目標に、「清水の舞台」の修理を行っているので、舞台からの眺めが足場越しになるのが、ちょっと残念だ。21日時点で、紅葉はほぼ見頃を迎えていた。

 

南禅寺も、21日時点で、見頃を迎えており、塔頭(たっちゅう)の一つである天授庵では、昼間は比較的ゆったり庭園の紅葉を楽しむことができ、夜はライトアップが行われる。

 

秋の京都でイチオシなのは、東寺の夜間ライトアップ
秋の京都でイチオシなのは、東寺の夜間ライトアップ

 

秋の京都でイチオシしたいのが、京都駅からほど近い東寺だ。池に映る大きな五重塔と紅葉を写真におさめようと、寒い中、多くの人々が集まっていた。また、ライトアップ期間中は、金堂と講堂内部の夜間特別拝観も行われており、有名な不動明王像をはじめ、ライトの光に浮かび上がる多くの仏像たちは、昼間見るよりも彫りの陰影が際立って見える。夜の東寺は、いつまでもその場を立ち去りたくなくなるような、なんとも不思議な魅力に溢れている。東寺のライトアップは、12月10日(日)まで。