レクサスRXに待望の3列シート仕様を設定
レクサスのSUVでは、トヨタ・ランドクルーザーとのブランド違いといえるレクサスLXをのぞき、3列シート仕様はなかった。
しかし、ライバルのBMW X5がオプションで3列シートを設定するほか、ランドローバーのディスカバリースポーツ、ディスカバリーにも3列シート仕様を用意しているほか、新型にスイッチしたばかりのプジョー5008も3列シートSUVだ。日本勢では三菱アウトランダー(ガソリン仕様)が7人乗りで、日産エクストレイルは5人乗りのほか、7人乗りも設定している。
これらのモデルは、サイズや車格、価格帯は異なるものの、SUVの3列シート化は以前から定番といえる手法。クロカン4WD系の大型SUVのLXをのぞき、レクサスに3列シート仕様が設定されていなかったのは不思議なくらいだ。
小さなSUVの3列シート化の背景は?
超大型のフルサイズSUVが3列シートを設定するのは当たり前(むしろ3列シート車が標準的)だが、それよりサイズの小さなSUVの3列シート化の背景にあるのは、急に7人乗る機会がある(あるかもしれない)という非常用というニーズが高そう。
非常用というのは、フロアが高く、リヤドア開口部の足元、頭上が狭いという乗降性、3列目に収まった時の居住性などによるもので、ミニバンと同じような乗降性、居住性を求めるのはボディフォルムの違いから無理がある。
それでも緊急用、あるいはチャイルドシート(ジュニアシート)を卒業した子どもなら許容できるシートサイズ、空間が確保されている場合もあり、一定のニーズが期待できるのだろう。
レクサスRXはロングバージョン化で居住性、快適性を確保!?
さて、レクサスは、アメリカのロサンゼルスで11月27日(月)~12月10日(日)に開催される「2017年ロサンゼルスオートショー」において、RXの3列シートのロングバージョンを出展すると発表した。
レクサスがSUVの中核モデルと位置づけるRX。ロングバージョンは居住性、快適性を確保すると表明しているから、どんな仕上がりになるのか、日本上陸もあるのか(もちろん期待したい)今後の動きに注目だ。