省エネ技術とアートを融合「スマートイルミネーション2017」が開催
最先端の環境技術とアートを融合させて新たな夜景を創造するアートイベント「スマートイルミネーション2017」が2017年11月1日(水)からスタートした。象の鼻パーク(横浜市中区海岸通1)をメイン会場に開催される「コアフェスティバル」は11月5日(日)まで。時間は17:00~22:00。
7回目となる同イベントは、長年にわたって優れた都市景観の形成に取り組んできた横浜都心臨海部を舞台に、新たな夜景の創造を試みるアートイベント。2017年は「みんなでつくる横浜夜景」をテーマに「ヨコハマ・イルミネーション・マンス」を初創設、11月1日(水)~12月31日(日)までの期間中、横浜市全域で開催されるイルミネーションイベントを紹介する。
「コアフェスティバル」では20以上のアート作品を展示
「コアフェスティバル」では、象の鼻パークをメイン会場とし、11月1日(水)~11月5日(日)までの5日間、ウクライナやフランスなど5組の海外アーティストを含む、20以上の多彩なアートプログラム(展示、パフォーマンス、ワークショップ)を展開する。
メインは「顔ハメ看板」から顔を出すと横浜税関に投影される作品
メイン作品となるのが高(※)橋匡太《カオハメ・ザ・ワールド》。顔ハメ看板から顔を出すと、リアルタイムで横浜税関に顔が映し出されるというもの。同時に中国・上海にも同じ顔ハメ看板を設置し、上海の方の顔も映し出されるという、文字通り「ワールドワイド」な作品となっている。
※高ははしごだか
<アートプログラム参加作家> ※50音順、敬称略
市川平、Kateryna Snizhko、川辺ナホ、北村康恵、木村崇人、日下淳一、スイッチ総研、曽谷朝絵、高橋匡太、竹澤葵(FREEing)、Daniel hellmann、千田泰広、徳永宗夕、Jaime Ibanez&Jornt Duyx、原倫太郎、平澤賢治、Martina Stock、森貴之、Lilian Bourgeat
「コアフェスティバル」と合わせて、LEDや有機ELなど、環境共生型の照明技術の新たな活用方策を発見、創造する機会と次世代のアーティストの育成を目的とした「スマートイルミネーション・アワード2017」も実施。個人・グループ部門17作品、学校部門6作品も展示される。11月5日(日)20:00から表彰式を行う。
「世界一暗いイルミネーションイベントかもしれない」
アートディレクターの岡田勉さんは同イベント開催の意義について次のように説明した。
「2010年に『夜景開発プロジェクト』としてスタートし、翌年に規模を広げて開催しようと準備を進めている時に、東日本大震災が発生しました。『こんな年に光のフェスティバルを行うなんて』という意見も出ましたが、アートの知恵を使って、光で勇気づけたり、楽しめたりということができるのではないか、ということで、タイトルに『スマート』と付けました。省エネ技術や最先端の環境技術を用いながら、アートの創造性、市民の力を借りながら、世界のどこにもない新しいタイプのイルミネーションイベントを作ろうとしたのが始まりです。
イルミネーションと謳いながら、世界一暗いイルミネーションイベントかもしれません。アート性が高く、新しい省エネ技術も導入していますので、これからの暮らし向きについて考えるきっかけになれば」(岡田さん)
象の鼻パークを中心に開催される「スマートイルミネーション2017 コアフェスティバル」は、11月1日(水)~11月5日(日)まで。時間は17:00~22:00。観覧は無料。(一部参加費等がかかるものもあり)
URL:スマートイルミネーション2017 http://smart-illumination.jp/