全日本大学駅伝とは?
11月5日(日)、大学駅伝日本一を目指す戦いである第49回全日本大学駅伝が行われます。
全日本大学駅伝の参加校は、前回大会のシード校と全国各地の地区予選を勝ち抜いた25大学、さらにオープン参加2チーム(全日本大学選抜、東海学連選抜)で争われます。
コースは愛知県の熱田神宮から三重県の伊勢神宮まで総距離106.8km、全8区間で行われます。また、今大会で上位6位までに入賞すると、次回大会の参加シード権を獲得できます。
出雲駅伝、箱根駅伝とともに学生三大駅伝と呼ばれ、10月に行われる出雲駅伝と比べると距離が長いのが特徴。箱根駅伝は関東の大学のみが参加できる大会という点で出雲駅伝や全日本大学駅伝との違いが見られます。
優勝争いは?戦力充実の青学大と東海大
前回大会優勝の青山学院大学が、今回も優勝候補に挙げられます。前回大会は1区8位とやや出遅れるも、最終8区で一色恭志選手(当時4年・現GMOアスリーツ)が先行していた早稲田大学を逆転し、青山学院大学が初優勝を飾りました。
下田裕太選手(4年)、田村和希選手(4年)、森田歩希選手(3年)などの前回大会経験者に加え、新戦力として、神林勇太選手(1年)らも台頭し、戦力は充実しています。
先日の出雲駅伝では東海大学に次ぐ2位でしたが、原晋監督は各所で、距離が長くなり、区間が多くなる全日本、箱根駅伝は選手層が厚い青学が有利、とコメントをしており、大会2連覇を目指します。
青山学院大学の対抗としては、10月の出雲駅伝に優勝した東海大学に期待が集まります。
出雲駅伝では1区阪口竜平選手(2年)、4区鬼塚翔太選手(2年)、5区三上嵩斗選手(3年)、6区關颯人選手(2年)が区間賞を獲得。「黄金世代」と呼ばれる2年生の活躍もあり、青山学院大学の出雲駅伝連覇を阻止しました。今大会でもエントリーメンバー13人のうち8人を2年生が占めています。
前回大会でも東海大は上位候補でしたが、大会直前にチーム内で感染症が蔓延した影響により、ベストメンバーが組めず7位に終わったため、今大会は関東地区予選会を突破しての出場となります。
個人注目選手は?
- 鈴木健吾選手(神奈川大学4年)
出雲駅伝は故障により欠場、今回が復帰戦となる。箱根駅伝2区区間賞。ユニバーシアードハーフマラソン3位。 - 塩尻和也選手(順天堂大学3年)
出雲駅伝では14位で襷をもらいながらも、3区区間賞を獲得し、悪い流れを変えた。リオ五輪3000m障害代表。 - ドミニク・ニャイロ選手(山梨学院大学3年)
最長区間の最終8区(19.7km)での起用が有力。区間賞とごぼう抜きに注目。 - 石井優樹選手(関西学院大学2年)
短距離の多田修平選手の活躍で注目を集める関西学院大学。打倒関東勢の一番手。出雲駅伝1区10位。日本インカレ10000m8位入賞。 - 川瀬翔矢選手(皇學館大学1年)
初出場を決めた地元・皇學館大学の有力ランナー。5000m13分54秒32。