トヨタは新たなSUVスタイルを提案
10月25日のプレスデーを皮切りに開幕する「東京モーターショー2017」。次期クラウン、次期センチュリーという高級セダン、サルーンに加えて、FRオープンハイブリッドの「GR HV SPORTS concept」を出展するなど、トヨタのブースは最も人を集めそうだ。
ブーム真っ只中のSUVも用意されている。「Tj CRUISER(クルーザー)」というコンセプトカーで、写真からも分かるように非常にユニークな顔つきとフォルムをしている。トヨタによると、バン(VAN)とSUVをクロスオーバーさせた新しい提案だそうだ。
FJクルーザーの後継ではなさそう?
トヨタは、FJクルーザーというSUVを市販していたが、2018年にも生産終了か? という噂もある。しかし、車名から判断して「Tjクルーザー」がその後継と思うのは早計のようだ。
「Tjクルーザー」は、クロカン四駆系のFJクルーザーとは異なり、バンの使い勝手とSUVのスタイリング要素を両立したもの。助手席側をフルフラットにすることができ、ロングサーフボードや自転車など、約3mもの長尺物も楽に積み込むことが可能と、愛嬌のあるフロントマスクに目が奪われがちだが、高い実用性が確保されていそう。
車中泊からキャンプ、ウインタースポーツやマリンスポーツなどでも使えそうなパッケージングやシートアレンジ、もちろん「はたらくクルマ」としても機能しそうな装備が与えられていることになる。
バンとSUVのクロスオーバーが登場する日は来るか!?
コンパクトカーとSUV、ワゴンとSUV、クーペとSUVなどクロスオーバーにはいくつかの組み合わせがあり、フォルクスワーゲンがかつて販売していた「クロストゥーラン」は、ミニバンにSUV風要素を組み込んだモデルだった。
「Tjクルーザー」のバンとSUVの融合という提案がどういった反響をもたらすかは、東京モーターショー終了を待つ必要はあるが、コンセプトとしては興味深いものになっている。