東京モーターショーに多くのモデルを出展するダイハツ
スズキと軽自動車、コンパクトカーでシェア争いを繰り広げてきたダイハツ。
両社を中心に、ここ10年くらいは、カタログ燃費でライバルよりも僅かでも上回るべく燃費競争が展開されてきたが、実燃費重視、さらにデザインや機能性などで競争力を確保する姿勢に展開しつつあり、ユーザーとしても歓迎すべき状況だろう。
さて、東京モーターショーでダイハツは、4車種4台を世界初公開、1車種1台をジャパンプレミアするなど、スズキに負けない意欲的な出展となる。
「ミゼット」「コンパーノ」を継承した車種も
今回のコンセプトカーには、「DN」という車名が冠されている。「DN PRO CARGO(ディーエヌ プロカーゴ)」は、1957年に登場したオート三輪「ミゼット」を現代風に解釈した軽自動車であり商用EVモデルというコンセプトを掲げている。
コンパクト4ドアクーペの「DN COMPAGNO(ディーエヌ コンパーノ)」は、1963年に発売されたダイハツ初の乗用車「コンパーノ」のスタイリッシュなデザイン思想を継承したという。大人2人がくつろげる前席優先の設計で、子育てを終えたシニア層をターゲットに据えたそうだ。
「DN U-SPACE」は次期タントのコンセプトカーか!?
現在の軽自動車を席巻しているホンダ・N-BOXに対抗すべく、「元王者」のダイハツ・タントの次期型と予想される「DN U-SPACE(ディーエヌ ユースペース)」にも注目が集まりそう。ハンズフリー機能付きのBピラーインの大開口前後スライドドア、助手席チップアップシートによるウォークスルーなど、忙しいママに向けたコンセプトモデルとして提案される。
ほかにも、コンパクトSUVのコンセプトモデル「DN TREC(ディーエヌ トレック)」、SUVテイストが加味された感のある6人乗りコンパクトミニバン「DN MULTISIX(ディーエヌ マルチシックス)」も登場する。