6日夜にも九州に接近して上陸する?
強い台風5号は4日、奄美大島の東の海上に進み、奄美地方に接近しています。気象庁によると、5日にかけ北よりに進路を変えながら、再び発達して非常に強い勢力となるといい、6日夜にも九州に接近して上陸する可能性があるとしています。
また、台風の動きが遅いため、大雨が長時間続く地域があり、台風の進路にあたる地域では大雨に加え暴風も長時間続くおそれがあるといいます。さらに、7月に記録的豪雨で被災した福岡県や大分県では再び災害が発生する危険があるため注意が必要です。
進路によっては近畿地方や東日本などにも影響あり?
進路によっては近畿地方や東日本など広い範囲で影響がある可能性もあるため、今後の気象庁の発表など最新情報をこまめに確認するほか、あらかじめできることから準備をしておくことが重要です。
それではあらかじめ私たちは何から備えることができるのでしょうか。災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏がAll Aboutでいくつか紹介をしています。
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台風がはるか遠くにあっても高波・離岸流に要注意
和田氏は『夏の海岸に潜むリスク』の中で、台風がはるか遠くにあっても、海岸には高波が押し寄せていることがあるとしています。
「台風の進行方向や規模などにもよりますが、日本列島へ上陸することが予想されるコース上にある場合に限らず、太平洋上に現れた段階で海岸に高波が押し寄せている場合があります」
さらに、波の高い日には、海岸付近では特別な沖へと向かう潮流(離岸流)が発生しやすく、事故につながりやすいといいます。夏休みに海遊びをしようという方も多いと思いますが、海でのレジャーは台風が去った後に延期するのが無難です。
家の周囲やベランダ等の物を片づけて
また、『強風被害に備えるには?台風と竜巻の季節がやってくる』では、事前の備えとして「家の周囲やベランダ等の物を片づけ」を和田さんは挙げています。
竜巻や台風では、風そのものではなく、ベランダや家の周囲に置いてあった植木鉢や物干し棹など飛来物によって窓ガラスが被害を受ける可能性もあるといいます。
「強風被害の発生確率が高まったら、少なくとも前日には家の周囲やベランダ等の物を片づけて、室内に取り込んでおかなければなりません」
無用な外出は避けること
さらに、毎年多くの台風が直撃し、強風を経験する沖縄をはじめとする離島で人的被害などはほとんど発生していない要因として、和田氏は「台風が近づいたなら無用の外出を避け、早めに屋内避難をすることが習慣づけられている」ことを挙げています。強風のリスクを楽観視することなく、被害を避ける行動を心がけが重要です。
停電になる可能性も!備蓄のチェックを
そのほかにも、停電になった際の対策として食料や非常袋、懐中電灯などを用意しておくことや、住んでいる地域のリスクをハザードマップや古い地名から確認して備えておくことも大切なことです。
参考: