欧州の強豪セビージャが来日!

ヨーロッパのトップクラブと現Jリーグ王者が、互いのクオリティをぶつけ合う。7月22日に行なわれる『Jリーグワールドチャレンジ』で、スペインのセビージャFCと鹿島アントラーズが激突するのだ。
 

セビージャ
2016年のセビージャFC(Shutterstock.com)

1890年創立のセビージャFCは、欧州各国リーグの上位チームが集うヨーロッパリーグ(EL)を13-14シーズンから3連覇した。昨シーズンはELよりレベルの高いチャンピオンズリーグ(CL)で、ベスト16入りを果たした。近年のヨーロッパサッカー界でも、際立った成功を収めているクラブと言っていい。
 

7月17日にはセレッソ大阪と対戦し、3対1で快勝している。来日間もないにもかかわらず、コンディションの良さをうかがわせた。
 

鹿島の勝利は「ヌゾンジ封じ」から

鹿島がまず警戒すべきは、背番号15のステヘン・ヌゾンジ(スティーヴン・エンゾンジ)だ。196センチの長身を誇るこのセントラルMFは、アンカーと呼ばれる中盤の深いポジションでゲームをコントロールする。彼がテンポよくボールを配球することで、セビージャFCの攻撃にリズムが生まれていく。
 

ステヘン ヌゾンジ
背番号15のステヘン・ヌゾンジ(スティーヴン・エンゾンジ)

逆説的に言えば、ヌゾンジの存在感を消すことによって、試合の主導権を握る可能性は高まる。自陣からピッチの中央あたりを主なプレーエリアとするだけに、ここでボールを奪えれば一気にカウンターへ持ち込むことができる。ヌゾンジがボールを持つとセビージャFCは全体が前へ重心を傾けるため、ペドロ・ジュニオールのスピードや金崎夢生の突破力が発揮されるはずだ。
 

鹿島のキーマンには、背番号4のレオ・シルバをあげたい。4-4-2のシステムでダブルボランチを務める彼は、Jリーガーの誰もが認めるボール奪取のスペシャリストだ。1対1の奪い合いにとにかく強い。31歳のブラジル人ボランチが中盤でボールを回収できれば、鹿島がペースをつかめるに違いない。

レオシルバ
鹿島のキーマンはレオ・シルバ


 

相手より多く走り、相手より身体を張る

セビージャFCの攻撃は多彩だ。少ないパスで素早く相手ゴールへ迫ることも、コンビネーションを使った崩しもできる。欧州や南米の代表クラスを揃えるセビージャFCに対して、鹿島が「個人対個人」の攻防を挑むのは現実的ではない。
 

相手より多く走る、相手より身体を張る、数的優位を作るといったサッカーの基本的な部分で、鹿島はセビージャFCを上回っていかなければいけないだろう。
 

Jリーグにおける鹿島は、抜け目なさやしたたかさを備える大人の集団と見なされている。勝負どころを見極める戦術眼も、チームの伝統として受け継がれてきた。
 

一方のセビージャFCも、勝負強さは抜群だ。セレッソ戦ではGKがファンブルしたボールを、ストライカーのウィサム・ベンエデルがすかさずプッシュした。後半アディショナルタイムには、GKとCBが譲り合ったボールを点取り屋のルイス・ムリエルが押し込んだ。
 

わずかなスキでも見せたら、すぐに付け込まれる。致命的な傷を負う。7月22日のカシマスタジアムには、まどろみもうつつも許さない緊張感に包まれるだろう。