なぜアイスクリームの上に月餅をのせたのか?
シウマイでおなじみの崎陽軒(横浜市西区高島2)が2017年6月1日から「横濱月餅アイス」の販売を開始。ふたを開けると月餅が丸ごと真ん中にのっている。ビジュアルは「インパクト大」、食べると「超おいしい」と、話題となっている。
中に入っているのは、崎陽軒が販売する「横濱月餅(小豆)」と同じ味で、厚みが薄めのアイス専用サイズとなっている(直径約5cm)。横濱月餅シリーズは、中華菓子の月餅を日本人好みにアレンジした商品で、中華菓子=ずっしり重く、脂っこいというイメージを覆す、バター風味の皮でしっとりとした和風あんを包みこんだ、和菓子のような月餅。北海道産小豆を使った、なめらかな小豆餡が特長だ。
その横濱月餅を、なぜアイスクリームにのせようと考えたのか。崎陽軒の開発担当者に伺った。
アイスクリーム+横濱月餅=崎陽軒らしいアイスクリーム
きっかけは、『崎陽軒100年史』の中に、かつてアイスクリームを製造していたという資料があったこと。また、日本で初めてアイスクリームを製造・販売したのは横浜であることから、横濱月餅を組み合わせて崎陽軒らしいアイスクリームをつくろう、と開発が始まった。
当初は、アイスクリームの真ん中に、平たい横濱月餅をサンドすることも考えたそう。しかし、横濱月餅と同じ焼き型で、ちょっと小ぶりな月餅を天面に載せた方が可愛らしくインパクトもあると考え、今回の形となった。製法へのこだわりとしては、月餅の焼き加減と冷凍する事を考えて工夫したこと、アイスクリームに関しては、シンプルなミルク味でなめらかさを再現したことだそう。どんな味なのか、食べてみた!
待つこと10分、食べごろに!裏ワザは「月餅をレンジで温める」
「横濱月餅アイス」は1個320円(税込)。取り扱い店舗は、横浜市内の中華街大通り店、中華街東門店、川辺町店、横浜日野店、横浜駅東口ジャスト1号館ティーラウンジ店、プチミュージアムショップ。イートインスペースがあるのは、横浜駅東口ジャスト1号館ティーラウンジ店とプチミュージアムショップで、その他の店舗では食べ歩き用として、テイクアウト販売を行っている。基本的に持ち帰りは不可。自宅で食べたい場合は、通販を利用(8個セット4050円、12個セット5300円 税・送料込)することとなる。
イートインスペースがある、横浜駅東口ジャスト1号館ティーラウンジ店へ。横濱月餅アイスが運ばれてくると、「少し時間をおいてお召し上がりください」とのこと。写真を撮りながら待つこと5分。そろそろいいかな?とスプーンをいれると、アイスクリーム部分はやわらかいが、月餅部分がまだ固い。さらに5分待つと、月餅にスプーンが入るくらいになった。
まずは月餅部分を食べてみた。冷凍された月餅を食べるのは初めてだが、シャーベットのような食感だ。続いてアイスクリーム部分。ミルク風味が強く、さっぱりと軽い印象を受ける。そして、月餅とアイスクリームを一緒に。小豆とミルク、最強! あんぱんをほおばりながら、冷たい牛乳を飲む感じ。合わないわけがない! パッケージを見ると、「種類別 アイスクリーム」となっている。乳脂肪分9%ということで、ミルク風味が強いのもナットクだ。
月餅部分が「堅い」「カタイ」と話題になっているが、裏ワザとして「月餅を取り出して、レンジで軽く温める」という方法を教えてもらった。通販で購入し、自宅で試す価値がありそうだ。
横濱月餅は、小豆以外に、栗、宇治抹茶、黒ごま、季節限定(夏季はオレンジ)といったさまざまなフレーバーがあるが、アイスクリームと一番相性が良い小豆餡を採用したという。今後、他のフレーバーも検討したい、とのこと。楽しみに待ちたい。
- 崎陽軒「横濱月餅アイス」
価格:1個320円(テイクアウト、イートイン)、8個セット4050円(通信販売<冷凍便>のみ、税・送料込)、12個セット5300円(通信販売<冷凍便>のみ、税・送料込)
販売場所:中華街大通り店、中華街東門店、川辺町店、横浜日野店、横浜駅東口ジャスト1号館ティーラウンジ店、プチミュージアムショップ ※いずれも横浜市
URL:崎陽軒 http://www.kiyoken.com/
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