直木賞作家と行く文学がテーマのツアー、行き先は井伊直虎ゆかりの地
JR東海と文藝春秋がコラボレーションし、「文学」をテーマとした旅企画がスタートする。ターゲットは50歳以上の“オーバー50”といわれる世代だ。
ツアー第1弾では、『等伯』で直木賞を受賞し、井伊直虎に関する作品などを執筆する作家の安部龍太郎さんとともに、話題の井伊直虎が活躍した遠州井伊谷周辺などを訪れる。JR東海ツアーズとクラブツーリズムから、ツアーがそれぞれ販売される。
また、「文藝春秋」8月号(7月10日発売)に、井伊直虎をテーマとした安部さんの寄稿記事が載るほか、JR東海の50歳からの旅クラブ「50+」特別版冊子や会員誌、クラブツーリズムの旅行情報誌「旅の友」にも寄稿記事や特集記事などが掲載される。
大河ドラマで「直虎」ブーム 文学との相乗効果も狙う
今回のツアーは、通常の旅にとどまらない、テーマが“文学”であり、直木賞作家と巡るのがポイント。しかも、行き先は今年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主人公井伊直虎ゆかりの地だ。
特に、静岡県浜松市の奥浜名湖エリアは、今年のゴールデンウィーク期間中は例年を大幅に上回る観光客が訪れたといい、浜名湖の自然とともに歴史ある寺社仏閣にも注目が集まっている。
「安部龍太郎先生と行く龍潭寺」(1泊2日)では、直虎の舞台と戦国の歴史を安部さんが解説し、井伊家歴代の当主が眠る遠州の古刹・龍潭寺では住職の講話も聞く。
戦国時代に井伊家存亡の危機を救った直虎の魅力を安部さんが語る「直虎の時代を歩く」講演会付きプランもある。発売は7月11日。出発日は9月24日。日帰りプランも販売される。
50代からのシニア割引が拡大中。英会話や映画も
厚生労働省が2016年10月に発表した「平成28年版高齢社会白書」によると、65歳以上の高齢者が総人口に占める割合(高齢化率)が27.3%と過去最高値となり、50歳以上は45%を超えている。また、60歳以上の人々の消費総額も増えるなど、高齢者(シニア)マーケットがどんどん拡大している。特に近年、60歳、65歳以上が対象のシルバー割引に加え、50
今回の直木賞作家と行く文学がテーマのツアーも、JR東海は、
その他、宿泊予約サイト「じゃらんnet」では、50歳以上の利用者向けに割安な宿泊プランを集約した「50歳からのじゃらん」を2013年から開始。英会話教室ベルリッツはシニア向けコース「ゆったり学びたい方向け(大人の英会話)」を設けたり、全国展開するTOHOシネマズも夫婦どちらかの年齢が50歳以上で一緒に同じ映画を観るなら2,200円で夫婦分のチケットが購入できる「夫婦50割引」を継続して行っていたりと、オーバー50向けの割引特典はさまざまなジャンルで広がっている。旅行業界が狙うミドルシニア層の取り込みがますます進みそうだ。
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