単独最多連勝記録がかかる次戦は26日
将棋の最年少棋士、藤井聡太四段(14)は21日、大阪市の関西将棋会館で指された王将戦1次予選で澤田真吾六段(25)を破りました。これにより、30年前の1986~87年に神谷広志八段(56)が達成した公式戦連勝記録歴代最多の28勝に並ぶこととなります。
参照:藤井四段が最多タイ28連勝 王将戦1次予選、澤田六段破る(共同通信)
歴代連勝記録は現在どのようになっているのでしょうか。日本将棋連盟のホームページの記録を参照した上で、藤井四段の記録を合わせると、21日17時半時点で、以下の通りとなっています。
- 1位 28連勝 神谷広志(1986~87年)
藤井聡太(2017年~継続中) - 3位 24連勝 丸山忠久(1994年)
- 4位 22連勝 塚田泰明(1986年)
羽生善治 22連勝(1992年)
山崎隆之 22連勝(2002~03年)
なお、新記録をかけた次回の対局は26日、竜王戦決勝トーナメント1回戦で増田康宏四段(19)と対戦します。
藤井四段旋風が吹き荒れる?
藤井四段は昨年10月、史上最年少の14歳2カ月(当時中学2年)でプロデビュー。20日に引退することとなった加藤一二三(ひふみ)氏(77)が持っていた14歳7カ月の最年少記録を62年ぶりに塗り替えて話題となりました。
また、6月には藤井四段が揮毫した扇子などが発売されましたが、即日売り切れとなり、さらにはオークションなどで販売されるといった現象も起こりました。
参照:売り切れ中の藤井聡太四段の扇子がオークションに…問題点は?
藤井四段、対戦した現役棋士はどんな印象を受けた?
さて、この藤井四段の強さの秘訣は何なのでしょうか。これに関して大分県将棋連合会・普及担当理事の有田英樹氏がAll Aboutの『藤井聡太四段は何がスゴイのか?現役プロ棋士に聞く』で解説をしています。
有田氏は、藤井四段が2017年1月26日に対局した豊川孝弘七段にもインタビューを敢行。その中で、豊川七段は藤井四段の印象について、「たしかに、若いのにしっかりした将棋を指すなって印象です。でも現時点で、たとえば“モノが違う”とかそういうことを語ることはできないんですよ」と語っています。
なお、藤井四段の強さの秘密や、藤井四段の指す将棋の楽しみ方についても、記事中で紹介しています。