ローソンのマチカフェに「カフェインレス」シリーズ登場!
ローソンは5月9日より、全国のマチカフェ導入店舗(12,024店:2017年3月末現在)で、カフェインを97%以上カットした「MACHI caféカフェインレスシリーズ」の発売を開始した。
商品は、「カフェインレスコーヒー」(税込150円)、「カフェインレスアイスコーヒー」(税込200円)に加え、ミルクを加えた「カフェインレスカフェラテ」(税込200円)、「カフェインレスアイスカフェラテ」(税込200円)の計4品。
ナチュラルローソンでは、2016年10月よりマチカフェ導入店舗で「カフェインレスコーヒー」(税込150円)を発売していたが、ラテも含めて本格的にカフェインレスコーヒーを導入するのはコンビニ業界ではローソンが初となる。
専門店も販売強化!?拡大するデカフェ需要
筆者の経験からしても、デカフェ(=カフェインレス)のコーヒーを飲める店はまだまだ本当に少ない。しかも、ラテとなるとなおさらだ。
その理由として、デカフェの場合、カフェインを含む通常の豆とは同じ機械で抽出できないというオペレーションの難しさがある。例えばタリーズコーヒーでは、デカフェの場合は1杯ずつコーヒープレスで抽出しているが、通常のコーヒーに比べて時間も手間もかかる。妊娠中や授乳中の女性や、カフェインに弱い体質の人など、従来はマイノリティであったデカフェ愛飲者のために、店側もそこまで積極的には販売してこなかった、というのが本音だろう。
しかし、ここ最近、デカフェのニーズが見過ごせないほど高まってきたためか、販売を強化する店舗が増えてきた。
スターバックスコーヒーでは、2017年1月より、それまでブラックコーヒーのみだったデカフェのラインアップにラテが登場。コンビニのチルドカップコーヒーにもデカフェの商品が発売されている。また、財務省「貿易統計」を見ても、日本のカフェインレスコーヒー生豆の2016年度の輸入量は、2012年と比較して約2倍に伸長しているという。
昨今のコーヒーブームの広がりや、コンビニコーヒーによって日常にコーヒーが浸透し、1日に複数杯飲む人や、夜眠る前に飲みたい人などが増えたことから、ニーズが高まっているようだ。
気になる4品のお味は!?
今回発売する「MACHI caféカフェインレスシリーズ」は、コロンビア産のアラビカ豆を100%使用し、化学物質を使用しないウォータープロセス方式を用いて、カフェインを97%以上カットしたコーヒーシリーズ。
他のコンビニと異なり、ローソンのコーヒーはセルフサービスではなく店員が淹れてくれるスタイル。「カフェインレスアイスカフェラテ」を注文してみると、挽いた豆が入った袋をコーヒーマシンに投入し、ミルクと合わせて抽出される仕組みのようだった。
そして、気になる味わいについて。
ブラックコーヒーの場合は、通常のマチカフェと比べるとやや違和感があるものの、デカフェとしては香りや苦味の要素もきちんと感じられる味。
アイスコーヒーは、冷やしてしまう分香りを感じにくくなるものの、いずれもライトな飲み口なので、濃いブラックコーヒーが苦手な人にも飲みやすそうだ。
対してラテの場合は、ミルク感が前面に出ていて、コーヒーの味は薄め。
生乳100%使用したローソン自慢のミルクはおいしいのですが、個人的にはラテのおいしさはミルクのコクとコーヒーの苦みや香りのコントラストだと思っているので、もう少しコーヒーの苦みやコクを期待したいところ。
デカフェの導入によって期待されることは?
とは言え、コーヒーの味は好きなのにカフェインに弱いという悲しい体質のため、日々デカフェを飲める場所を探し求めている筆者としては、近くのローソンで手軽に飲めるのは本当に喜ばしいニュース。
コンビニ各社の淹れたてコーヒーが本格的に普及して、まだ4年ほど。
その間にも、幾度となく商品のリニューアルが繰り返されている現状を見ると、今後は他社からデカフェが発売になることも想定されるし、ローソンのデカフェも改良されながらレベルアップしていくのだと感じる。
また、デカフェの導入によって、愛飲者の多い女性客をローソンがどこまで取り込めるかも注目したいところだ。