GW中の入園者数が最多!ひたち海浜公園の青い花「ネモフィラ」の魅力

国営ひたち海浜公園は、2017(平成29)年度のゴールデンウィーク(以下GW)期間(4月29日~5月7日の計9日間)の入園者数が583,004人だったと発表しました。国営ひたち海浜公園や人気の要因となった「ネモフィラ」の魅力について解説しました。

インスタの「フォトジェニックな景色」で人気に?

国営ひたち海浜公園は、2017(平成29)年度のゴールデンウィーク(以下GW)期間(4月29日~5月7日の計9日間)の入園者数が583,004人だったと発表しました。
 

期間中の総入園者数、1日当たりの平均入園者数、1日の入園者数(5月4日の100,138人)が、開園以来の過去最多だといいます。2016年は10日間で364,650人、2015年は12日間で520,686人となっており、2017年が飛躍的に伸びていることが分かります。
 

この入場者数の増加の要因に関して、同公園は天候にも恵まれたことや、GW後半が5連休であったことに加え、GWの行楽期と青い花「ネモフィラ」の見頃が合致したこと、SNSの普及により「フォトジェニックな絶景」として各メディアに紹介され、Instagramのハッシュタグで人気が出たことで来園者が増えたと分析しています。
 

丘一面が青色に染まる「ネモフィラ」、見るなら今のうち?

公園

GWの一大注目スポットとなった国営ひたち海浜公園。丘一面が青色に染まる「ネモフィラ」の見頃は後半に差し掛かり、これから徐々に花数が減っていくといいます(5月9日現在の情報)。どのような魅力があるのか、また国営ひたち海浜公園とはどのようなスポットなのか、全国の名所に詳しい村田博之氏がAll Aboutの『青一色に染まる丘、ひたち海浜公園のネモフィラ畑』で解説しています。
 

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東京から約2時間!国営ひたち海浜公園とは

村田氏によると、国営ひたち海浜公園は東京から公共交通機関で2時間もかからない場所にあり、日帰りでのお散歩にはぴったりといいます。
 

国営ひたち海浜公園は、旧日本陸軍・水戸飛行場、第二次世界大戦後のアメリカ空軍・水戸対地射爆撃場だった場所をアメリカ軍からの返還後、国営の公園として整備した公園で、1991年(平成3年)にオープンし、少しずつ拡張を重ねて現在では約200ヘクタールにも及びます。
 

季節折々の花を見ながらの散策できる

「公園内は、7つのエリア(西口エリア、草原エリア、みはらしエリア、プレジャーガーデンエリア、樹林エリア、砂丘エリア、南口エリア)に分かれており、広い園内をまわるためにレンタサイクルや公園内を一周するシーサイドトレインなどが用意されています。各エリアにあわせたたくさんの種類の花が植えられており、春夏秋冬を通じて、その季節折々の花を見ながらの散策が楽しめます」(村田氏)
 

ネモフィラとはどんな花?

ネモフィラ

ネモフィラという北アメリカ原産の花。ギリシャ語で「小森」を意味するnemosと「愛する」を意味するphileoの2つの言葉を組み合わせてできた名前とのこと。薄い青色の花はベイビーブルーアイズ(赤ちゃんの青い瞳)や瑠璃唐草(るりからくさ)という別名も持ち、国営ひたち海浜公園のネモフィラはインシグニス・ブルーという品種が中心となっているようです。
 

国営ひたち海浜公園には約450万本のネモフィラが咲く

国営ひたち海浜公園では、みはらしエリアにあるみはらしの丘に約450万本ものネモフィラが植えられています。みはらしの丘は、ひたちなか市で一番標高が高く、太平洋を一望することができる素敵な場所だと村田氏は説明しています。丘一面を埋め尽くすネモフィラが開花した時は、丘全体が薄い青色に染まり、晴天と太平洋の海の青が合わさってより美しい景色が楽しめるといいます。
 

「なおネモフィラは一年草の花なので花が終わるとすべて刈り取ってしまい、みはらしの丘には、コスモスとコキア(ほうき草)が植えられます。秋にはこのみはらしの丘がコスモスとコキアの花で真っ赤に染まります。この風景も絶景ですよ」(村田氏)
 

【関連リンク】

青一色に染まる丘、ひたち海浜公園のネモフィラ畑(アクセス情報や5月ごろに見ごろを迎える花についても説明されています)

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