2017年4月6日、3代目となるスバルXVが発表された(初代はインプレッサXVという車名で、2代目以降はスバルXV)。現行スバル・インプレッサに続き、次世代プラットフォームの「SUBARU GLOBAL PLATFORM(スバル・グローバル・プラットフォーム)」を採用した第2弾モデルだ。先代XVよりもSUV度合いを増した新型スバルXVの魅力とは?
全面改良で全方位進化が図られたミドルサイズSUV
先述したように、新世代プラットフォーム(車体)の「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用した新型スバルXV。
走りやパッケージングだけでなく、安全やデザインの面でも自由度を増す利点があり、スバルが社名を富士重工業からSUBARUに変更した2017年4月1日以降、初のフルモデルチェンジを受けた新型モデルということになる。
先代XVもインプレッサをベースに最低地上高を高め、SUVテイストを加えた外観が特徴だったが、新型XVはさらにそのテイストを濃厚にしたのが特徴だ。200mmの最低地上高は先代と変わらないものの、レガシィ・アウトバックやフォレスターでもお馴染みのAWD制御システム「X-MODE」をXVとして初採用することで悪路走破性を高めている。
エンジンはインプレッサと同様に、直噴化された2.0Lとポート噴射の1.6Lで、ともに水平対向4気筒のNA。トランスミッションは、CVTであるリニアトロニックを採用している。駆動方式は全車「シンメトリカルAWD」と呼ばれる常時全輪駆動となっている。
外観はインプレッサと同じように、「DYNAMIC×SOLID」と呼ぶデザイン哲学のもと、大胆かつ都会的な洗練された雰囲気を演出。
力強く機能的なボディ下まわりによる「スポカジスタイル」と呼ぶ造形を実現になり、さらに造り込まれた質感表現により、新世代スバルのSUVらしいデザインを目指したとしている。
悪路走破性だけでなくオンロードでの快適性向上にも期待
SUVとしての悪路走破性は、AWD制御システム「X-MODE」で高まったことは間違いないが、インプレッサの例から考えても乗り心地や静粛性などのオンロードでの快適性も引き上げられているはずで、「動的質感」と呼ばれる走りのクオリティアップも大いに期待したい。
安全面では、歩行者保護エアバッグと最新バージョンであるアイサイト(ver.3)を全車に標準装備するなど、「安全のスバル」というイメージを裏切らない最新装備が用意されている。
全長4465×全幅1800×全高1550mmというボディサイズは、全長4360×全幅1795×全高1550mmのトヨタC-HRよりも若干大きいものの、Cセグメント派生系のSUVに強力なモデルが加わったことになる。