日本最大級のペットイベントが開幕
2017年3月30日から4月2日までの4日間、東京ビッグサイトで開催されている「インターペット~人とペットの豊かな暮らしフェア~」。今年で7回目を数え、前回の2016年は東京ビッグサイトの展示ホールを2倍にするなど、日本最大級のペットイベントとして定着しつつある。
今年はトヨタやホンダ、ボルボ、メルセデス・ベンツ、ルノーなどの自動車メーカーも出展し、クルマとペットの親和性の高さを改めて感じさせるイベントだった。
スウェーデンでは犬を長時間放置するのはNG
ボルボは新型V90をはじめ、XC90などの展示車にペット関連アイテムを装着。ヨーロッパではペットを連れてクルマや電車などで旅をする姿をよく見かけるが、ボルボの本国スウェーデンでは、犬を長時間(家など)に置き去りにしてはならない、という法律まであるという。
こうなると、クルマに愛犬を乗せて一緒にドライブに出かけるというニーズが生まれるのは当然で、日本のボルボ正規販売店でも購入できる数々のアイテムが用意されている。しかも、たとえば新型ボルボV90では、リヤゲートの角度が寝ているため、リヤゲートの形状に合わせてゲージを作るなどの工夫までされている。もちろん、大切なクルマを守るプロテクションなど対策は万全だ。
獣医師がセレクトしたアイテムで快適ドライブ
ルノー ジャポンは、イオンペットとコラボした「ルノー カングー ウィズ ペット」を2017年3月30日に20台限定で発売を開始した。獣医師が主に愛犬とのドライブを「安全かつ快適に楽しめるように」というコンセプトを元にセレクトしたペット関連アイテムが用意されている。
急ブレーキ時や事故などの際に、愛犬がケガをしないような配慮はもちろん、ドライバーが安心して運転に専念できるような環境作りがされている限定車。ルノー カングーは、独身の人からファミリーまで多彩な趣味やカーライフスタイルを送る人から絶大な支持を集めているが、広い室内と荷室が自慢だけにペットとの相性も抜群だ。
人とペットの高齢化を見据えたコンセプトカー
ホンダ(ホンダアクセス)は以前からペット旅に力を注いでいるが、今回はコンパクトなボディサイズでありながら広い室内が魅力のフリードプラスをベースとした「フリードプラスドッグ コンセプト」を出展。
人やペットの高齢化に向けて、ビルトインスロープ、オートサイドステップ、冷暖ベッド、みまもりモニターなどを装備したコンセプトカーで、ホンダアクセスの自発的な活動である「わんこ部」から生まれたという。
ペットとドライブ旅の本場ドイツ勢も登場
4回目の出展となるフォルクスワーゲンはコンパクトミニバンのティグアンに、参考出品アイテムを含めたペット関連グッズ、そしてペット用ベビーカーなどの新製品を展示。
フォルクスワーゲンもドライバーと愛犬が安心して移動できるのはもちろん、大切な愛車を汚れや傷などから守る用品も用意されていて、ペットとの快適なドライブを提案していた。
メルセデス・ベンツは大型ミニバンのVクラスを展示。カーゴなどのアイテムはもちろん、ドイツ、日本で開発されたアイテムを出展することで、細かなニーズに対応している。さらに高級ブランドらしく、「メルセデス・ベンツで行く優雅な愛犬旅」というプロジェクトをパネルでアピールしていた。
トヨタは「DOGサークル」というコンセプトで、犬のぬいぐるみをまとったシエンタのほか、スロープやカーゴなどのアイテムを搭載したモデルを出展していた。
クルマとペットの相性の良さを再確認
日本は少子高齢化時代になり、カーシェアリングなどの普及が進めばクルマ離れはさらに加速する可能性が高い。開拓の余地が多く残されているペット関連アイテムに注力し、ペット連れでも「もっと移動する自由」を味わえるクルマの良さをより訴求できれば、というメーカー側の想いを感じさせるイベントだった。