気象庁の標本木、靖国神社の桜が開花
気象庁は21日、都心で桜が開花したと発表した。2016年も21日に開花しており、平年の平均より5日早いという。また、東京の桜が沖縄以外の地域で東京の桜が全国一番乗りで開花するのは、2008年以来、9年ぶり。
21日はあいにくの雨だったが、東京都千代田区の靖国神社の標本木で、花が5輪開いているのを気象庁の職員が確認した。午後も、雨が降る中でつぼみの多い標本木を観光客が眺めていた。満開には7〜10日かかる見込みと報じられているが、気象庁の天気予報では東京の気温がしばらく上がらないことから、満開には時間がかかるかもしれない。
桜の開花はどのように決まるのか
桜の開花はどのように決まるのか。これに関して、和文化研究家の三浦康子氏がAll Aboutの『桜前線ってなに?開花って誰が決めるの?』で解説をしている。三浦氏によると、気象庁は気象庁の場合、担当者が標本木を観察し、次のような基準で判断しているという。
- 開花日 5~6輪以上の花が咲いた日
- 満開日 8割以上のつぼみが開いた日
標本木は基本的に、全国各地約100ヶ所の気象台や測定所の構内にあるが、構内に標本木がないときは、付近のものを標本木に指定しているようだ。
■ 標本木の例
- 京都……京都地方気象台正門近くの桜
- 東京……靖国神社内の桜
- 神戸……神戸市立王子動物園の桜(阪神淡路大震災までは神戸海洋気象台にある桜だった)
そのほかの桜の名所の開花状況は?
なお、靖国神社から徒歩圏内にある人気の桜の名所・千鳥ヶ淵緑道の桜は、All About編集部が歩いて確認した2~3輪が開花していたが、多くはまだつぼみだった。
一方、都立文化財庭園の公式Twitterアカウントによると、六義園や小石川後楽園、旧古川庭園のしだれ桜でも開花が見られているという。
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