6月17日、「美しい日本をホテルが走る」
西日本旅客鉄道(JR西日本)は23日、大阪市の網干総合車両所宮原支所で、6月17日から運行開始が予定されている豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS(トワイライトエクスプレス)瑞風」の車両初お披露目記念式典を実施し、車両内外と車体外観を報道公開した。
式典では、JR西の来島達夫代表取締役らによるカウントダウンと共に、除幕式があり、瑞風グリーンに彩られた車体が姿を現した。また、瑞風アンバサダーであるバイオリニストの葉加瀬太郎氏が、「瑞風」のコンセプトである「美しい日本をホテルが走る」をイメージして作曲したテーマ曲を発表した。
予約が殺到!最大は120万円の部屋に68倍…
瑞風は10両編成で、大阪・京都駅と下関駅を山陽・山陰の沿線観光地に立ち寄りながら結ぶ。価格は1泊2日コースの場合、1人27~78万円、2泊3日コースでは75~125万円。
このほど、第1期(6~9月出発分)の受付を行い、募集した368件に対して申し込みは2022件、平均倍率は5.5倍だった。最高は、6月21日出発 山陽・山陰コース(周遊)2泊3日、1両を貸切るタイプの部屋「ザ・スイート」(120万円)の68倍だったといい、運行開始前から話題となっている。
食堂車、ラウンジカー…見どころは?
23日は報道向けに、食堂車、ラウンジカー、展望車、客室であるロイヤルツインやザ・スイートなどが公開された。
参加していた旅行作家でありAll Aboutの鉄道ガイドを務める野田隆氏によると、見どころは7号車のザ・スイートだといい、「1両まるごと一部屋で、寝室、リビング、ダイニング、そしてバスタブつきバスルーム。列車の中とは思えない贅沢さだった」と感想を述べている。
クラシックで大人なムード。『汽車旅』にぴったり
瑞風の印象について野田氏は、「1930年代、昭和初期。鉄道が乗り物の王者だった古き良き時代。オリエント急行も全盛期だったその時代に生きたことはないけれど、どこか懐かしさを感じる雰囲気。新しい列車ではあるけれど、シックで落ち着いたクラシックな大人のムードは好感が持てます。『汽車旅』という言葉がふさわしい豪華列車だと思いました。個人的には日本の原風景を味わえるローカルな山陰本線の旅を、瑞風でしてみたい」とのこと。(※野田氏による乗車レポート『豪華クルーズトレイン「瑞風」の全貌と乗車レポ』はAll Aboutにて公開中)
第2期(2017年10~11月出発分)の参加受付は4月1日に始まる。6月17日の運行開始前から期待がふくらむ。
【関連リンク】