花粉シーズン、家の中で快適に過ごすために
いよいよ本格的な花粉シーズン到来。2月下旬から3月にかけてスギ花粉、その後はヒノキ花粉がピークを迎えると予測されています。
花粉症に悩む人にとってはつらい季節になりますが、症状を少しでも抑えるためには徹底した対策が必要。家の中で快適に過ごすためにどのように花粉を除去すればよいのでしょうか。家事と掃除に詳しい藤原千秋氏がAll Aboutの『花粉を徹底除去する掃除の10カ条』の中で次のように解説しています。
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住まいに持ち込んだ花粉は素早く除去!
花粉が飛んでいるのは屋外であるにも関わらず、「花粉症」の症状が酷く出るのはだいたいオフィスや教室やリビングや寝室…。藤原氏によると、屋外から知らず知らず持ち込んでしまった花粉を、狭い空間で舞い上がらせつつ「濃く」吸い込んでしまうからなのだといいます。住まいに「持ち込む花粉をできるだけ減らし」、「持ち込んでしまった花粉はなるべく速やかに除去する」ことが花粉症対策には必須。現実的に掃除で対応可能なこととして、藤原氏は以下の10カ条として紹介しています。
1.洗濯物は一切「外干し」厳禁!乾燥技を駆使して
洗濯物を「晴れた日の下、さわやかな初春の風にさらして」しまう行為は厳禁。洗濯乾燥機、浴室換気乾燥機、除湿機、布団乾燥機、扇風機、エアコンその他あらゆる家電を駆使して。
2.お布団の天日干しは我慢! ジメジメ・ダニ対策も
就寝中の汗等をそのままにしておくと、雑菌が繁殖したりダニが増えたり、いいことはありません。布団乾燥機を導入、直射日光の当たる部屋に干す、電気毛布を長時間稼動させる、床暖房や電気カーペットの上に敷く、電気ゴタツの上にかける等々「乾燥させる」工夫を。
3.部屋の空気は加湿!花粉を湿らせ床に落とす
部屋の空気は「加湿」させるのが、花粉シーズンには肝要。部屋の空気中には、ハウスダストの一部に捉えられている花粉が含有されています。ただこれらの塵も湿るとその重みが増し、床に落ちるのです。そこを一網打尽に拭き取りたいところ。
4.床の掃除は「朝一番」! 花粉を舞い上がらせない
床の掃除は「朝一番」で!起き出して来た家族が歩き回る前にそうっと拭き取ってしまうことで、空気中への戻りを最小限に抑えることができます。朝一番が難しい場合は、外出からの帰宅直後も適時です。フロアモップを使うなど、負担軽減の工夫も。
5.拭く掃除法を駆使! ハタキ厳禁、空気清浄も要併用
掃除の際のハタキ、ホウキの使用はこの時季、止めておいたほうが無難。掃除機も、移動時やその排気が床上のホコリを舞い上げてしまいがちなので要注意です。
6.住まい内の静電気に注意!電気機器もまめに掃除を
電灯の傘上、大型テレビの外周、AVコーナー周辺、PC周りなどといったホコリの多いところには、花粉も溜まりやすいもの。静電気で引き寄せられた花粉はまめにふき取ること。
7.花粉と仲良しウール・ファー・フリースは…?
スギ花粉などを顕微鏡で拡大すると、ツルツルとはしておらずイボイボの出た形状をしており、服の繊維に引っかかりやすいのです。花粉シーズンに身に着ける小物は、レザーなど、花粉(ホコリ)が付いても払い落としやすい素材にしたいものです。
8.上着や帽子は玄関まで。寝室に持ち込まない工夫を
上着を居室に持ち込まないことで、花粉の侵入を阻止!睡眠をシッカリ取らなければならない寝室に持ち込むのは「絶対に」避けたいところ。一時的にでも、上着掛けや洋服ラックを玄関近くに設置すると良いでしょう。
9.就寝前に寝室で加湿、枕周りにはカバー必須で
就寝時の鼻づまりは起きているときに比べてより辛いもの。これは睡眠して空気の動きの減った寝室内の空気に含まれていた花粉が、鼻の上に降りてくるせい。就寝するまでの間に寝室を加湿し、できるだけ花粉を「落として」おきましょう。落ちた花粉は、カバーごとそっと洗濯機へ。
10.換気は花粉の飛ばない深夜か早朝に
屋外の花粉をわざわざ招き入れたくないのがこの時季の本音。でも換気はしたい、ということであれば、花粉が飛散し終わり夜露で地面に落ちた後の深夜、あるいは飛ぶ前の早朝がベストタイムとなります。ただ風の強い日は避けたほうが無難です。
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