東京などで花粉症シーズンイン…対策は“飛散開始直後”が重要!

気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市)は1月31日、東京都と神奈川、千葉、茨城、大分、宮崎の各県で花粉シーズンに入ったと発表した。

2月上旬にかけて花粉シーズンインのエリアが拡大

気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市)は1月31日、東京都と神奈川、千葉、茨城、大分、宮崎の各県で花粉シーズンに入ったと発表した。東京都は昨年と比べて11日早いシーズンインで、今後も西〜東日本の太平洋側では2月上旬にかけて花粉シーズンインのエリアが拡大していく見通しだとウェザーニューズは述べている。
 

花粉


本格的な花粉飛散シーズンの前にしっかりと対策をとりたいところ。どのようなことに注意すれば良いだろうか。これに関して医師の清益功浩氏がAll Aboutの『【2017年版】スギ・ヒノキ花粉飛散予想と対策』で解説をしている。
 

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舌下免疫療法は飛散前に行いたい

2015年から保険診療で可能になった舌下免疫療法。この治療は飛散前に3ヵ月は行った方が望ましいとされており、「もし、2016年に花粉症の症状で悩まれた方はすでに開始された方がよいかもしれません」と清益氏は述べている。
 

舌下免疫療法は毎日続けないといけない治療で、取り扱っている医療機関が限られているというので注意が必要だ。

★詳細は『スギ花粉にも有効?ついに始まる花粉症の舌下免疫療法

 

花粉症対策、3つの原則

そのほか、花粉症対策として以下の3つの原則に従うよう清益氏は勧めている。
 

1.身の回りに飛散する花粉量を減らす

身の回りに飛散する花粉量を減らすためには、屋内、とりわけ自宅内の花粉量を減らす工夫が大切。マメに掃除することが有効で、できれば人の動きのない朝に掃除をするのがよいという。
 

2.花粉の体内への侵入を防ぐ

花粉の体内への侵入を防ぐには、マスク、メガネの着用がよいという。
 

3.花粉症の症状の軽減

花粉症の症状を早期に抑え、悪化を防ぐには、花粉が飛散する前または飛散開始直後にくしゃみ・鼻水に効く「抗ヒスタミン薬」や鼻づまりに効く「抗ロイコトリエン薬」を内服する初期療法を清益氏は勧めている。
 

また、体調が悪いと花粉症の症状は悪化するといい、普段から体調を整えておくことも大事。バランスのとれた食事を規則正しく摂取し、規則正しい生活で十分な睡眠をとるようにしたい。
 

「睡眠不足で、花粉症の症状が悪化し、より睡眠不足になる悪循環にならないようにしたいものです」(清益氏)
 

【関連リンク】

【2017年版】スギ・ヒノキ花粉飛散予想と対策

スギ花粉にも有効?ついに始まる花粉症の舌下免疫療法

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