2016年末に解散したSMAPの中居正広(44)が今月中旬に気管支炎と肺炎のため約1週間、入院していたことが24日、分かったと報じられている。気管支炎や肺炎はどのようにして起こるのか、注意すべき点についてAll Aboutの『肺炎の症状・種類・主な治療法』『気管支炎の症状・治療法』『肺炎・気管支炎の予防法』で解説をしている。
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肺炎・気管支炎は、呼吸器感染症。風邪やインフルエンザにかかって喉に炎症が起きると、健康な状態に比べて肺炎・気管支炎を引き起こす細菌やウイルスに感染する確率が高くなるという。
肺炎の症状とは?検査方法は?
典型的な肺炎の自覚症状には以下のようなものがある。
- 長引く咳・痰
- 発熱
- 胸痛 (炎症の箇所による)
- 呼吸困難 (重症の場合のみ)
- 意識障害 (重症の場合のみ)
肺炎の中でも「マイコプラズマ感染症」の場合は、肺炎であっても痰が出ずに空咳(だけが続く、発熱を伴わない場合もある。特に高齢の方は自覚症状が乏しいこともあるというので注意したい。
気管支炎との違いは?
なお、肺炎の検査では胸部のレントゲンと血液検査を行う。ほとんどの場合、レントゲン写真で肺に異常な影があり、血液検査で炎症を示す所見や症状が出た場合には肺炎と診断される。気管支炎の場合は肺炎に似た長く続く咳や痰の症状があるものの、レントゲン写真などの検査で肺炎ほどの状態ではない場合、気管支炎と診断される。
肺炎・気管支炎の治療法は?
一般的な肺炎の治療は薬で行うという。肺炎に使われる抗菌薬は、原因と推定される病原菌にあわせて使い分ける。こうした薬剤を内服や点滴することで、病原体の繁殖を抑えていく。治療を行う際は、入院して安静を保つことが原則。しかし、全身状態が良好で軽症な肺炎の場合は入院せず、内服と外来で行う点滴のみ治療することもあるとされる。
気管支炎の治療では抗菌薬が必要になることがある。しかし、気管支炎の治療は必ず抗菌薬を用いるべきということではなく、安静にしていると自然軽快することもしばしばある。
肺炎・気管支炎を予防するには?
予防法としては、まずは風邪とインフルエンザに気をつけることになる。手洗いや水道水によるうがい、使い捨てのマスクを意識して使うほか、インフルエンザのワクチン接種が有効だという。
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