「晩婚化進む」厚労省が発表 気になる老後資金の現実は?

厚生労働省は18日、婚姻に関する統計を発表。分析結果によると、2015年の平均結婚年齢は、夫婦とも初婚の場合、夫が30.7歳、妻が29.0歳だった。

平均結婚年齢は夫が30.7歳、妻が29.0歳で上昇傾向…

初婚

厚生労働省は18日、婚姻に関する統計を発表。分析結果によると、2015年の平均結婚年齢は、夫婦とも初婚の場合、夫が30.7歳、妻が29.0歳だった。1975年の平均年齢は夫が26.9歳、妻が24.4歳で、男性が3.8歳、女性は4.6歳高くなっているなど、晩婚化が進んでいる現状だが、晩婚するときに気になるのが老後資金。どのような点に注意が必要なのだろうか。老後資金に詳しい鈴木雅光氏がAll Aboutの『晩婚化で気になる50歳からかかるお金』で以下のように解説している。

 

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晩婚化の影響を受けやすいのは子供の教育費

一生の中で大きなお金が掛かる住宅購入費、子供の教育費、老後の生活費のうち、晩婚化の影響をもっとも大きく影響を受けるのが、子供の教育費だと鈴木は述べている。

 

「晩婚化が進んでいるため、40歳で最初の子供を持つ人も少なくありません。ちなみに筆者の知人(男性)は、44歳の時に第一子を授かりましたから、この子が大学に入学する18歳の時、親は62歳です。その頃までに65歳定年が定着していたとしても、すでに昇給はなく、むしろ年収は下降線をたどっている恐れがあります。教育費が最も掛かるタイミングで収入が目減りするのですから、50代のマネープランをしっかり考えておかないと、子供の教育費を払い終わった後、貯蓄を使い果たしてスッカラカンになる恐れがあります」

 

教育費の目安を参考に資金計画を

生命保険文化センターの調査によると、大学4年間で掛かる費用は、以下のようになっているという。

国立(自宅)…538万7000円
国立(下宿)…839万6000円
私立文系(自宅)…692万3000円
私立文系(下宿)…975万1000円
私立理系(自宅)…822万2000円
私立理系(下宿)…1105万円

 

「たとえば、40歳で結婚。45歳で住宅ローンを組んだとしましょう。物件価格は4000万円で、このうち3000万円が住宅ローンです。返済期間は65歳定年を前提にして、20年で組んだとします。ちなみにフラット20の融資利率は1.65%ですから、総返済額は3524万2068円で、月々の返済金額は14万6842円になります。50歳までの返済回数は60回なので、この時点での返済額は881万520円。
 
ということは、50歳から返済していく住宅ローンの総額は2643万1548円です。子供が私立文系で自宅から通った場合、前出のように4年間で掛かる教育費が692万3000円。これに住宅ローンの残債が2643万1548円ですから、合計で3335万4548円。もし兄弟が他に1人いて、同じ教育費が掛かったら、合計で4027万7548円になります」

 

晩婚になればなるほど50代以降の教育費や住宅ローンの負担が大きくなるのでしっかりとした計画が必要になると鈴木氏はアドバイスしている。

  

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