コンパクトSUVのフォルクスワーゲン・ティグアンが新型に

2016年の新車販売台数が約1031万台に達したフォルクスワーゲン・グループ。トヨタを抜いて世界一の座が確実という報道もあり、好調な販売を支えているのが中国。中国以外のアジア・太平洋地域でも伸びているが、日本では新型車不足に泣き苦戦している。日本自動車輸入組合(JAIA)によると、1位のメルセデス・ベンツに追いつくどころか、2位の座もBMWに譲った。コンパクトSUVの新型ティグアンで捲土重来となるか。

  

日本での復活の切り札になるか!?

日本では
中国での販売は絶好調だったが、日本ではメルセデス・ベンツ、BMWに次ぐ3位に転落。顧客サービスを高めながら新車投入で捲土重来を期する

  

日本では、例の違法ソフトを使ったディーゼルエンジンとは無縁なのだが、フォルクスワーゲンの販売が落ち込んでいる。2016年のグローバル販売台数で世界一の座を仕留めるのが確実といわれているだけになおさら鮮明に映ってしまう。

  

冒頭で紹介したように、日本でのプレゼンスの低下は新車不足も響いたのは間違いない。2017年1月17日から販売を開始した2代目となる新型ティグアンは、世界で280万台超、日本でも1万5000台を売り上げたヒットモデル。日本市場でもSUVブームが続いているだけに販売面でテコ入れになる期待を背負っている。

  

先代ティグアンよりもひと回り大きく

新型ティグアン
8年ぶりのフルモデルチェンジを受けた2代目ティグアン。長く、ワイドになったが全高が低くなり、ワイド&ローのスタイルに生まれ変わっている

  

フォルクスワーゲンの生産モジュールでありプラットフォームでもある「MQB」をSUVに初めて適用したのが1月17日から販売されている新型ティグアンで、ボディサイズは全長4500×全幅1840〜1860mm×全高1675mm。

  

先代よりも70mm長くなり、30〜50mmワイドになり、35mm低くなった。日本の狭い住宅街などではコンパクトとはいえないサイズ感で、初代ティグアンが何とか収まっていたという駐車場事情だと駐車できなくなるかもしれない。

  

「つながるSUV」を標榜

安全装備はVWの最新技術が投入されているのは当然として、機能面での注目は「つながるSUV」を標榜するモバイルオンラインサービス「Volkswagen Car-Net」の全車標準装備だ。

つながる
Apple「CarPlay」や「Android Auto」、「MirrorLink」という現在の「車載スマホ3大連携」すべてに対応している

  

全車標準装備の「App-Connect」を使えば、iOSでもAndroidでもUSB接続により、スマホ内のアプリが使用できる。また、中間グレードの「Highline」以上はインターネット接続によりナビの検索性能や案内精度などが向上するテレマティクス機能も用意されている。

  

なお、新型ティグアンの日本仕様はFF(前輪駆動)のみで、1.4L TSIエンジン+6速DSGというパワートレーンを搭載。全車、150ps/250Nm、16.3km/Lというスペックになる。

  

ボディサイズの拡大により、居住性、積載性ともに向上しているのも注目点で、先代ティグアンでは少し狭いかなと思っていた層にもアピールしそうだ。なお、価格帯は360万円〜463万2000円で、エントリーグレードの360万円はライバルと比べてもインパクトあるものになっている。

  

新型ティグアンのライバルは、BMW X1やメルセデス・ベンツGLA、新型プジョー2008などの輸入車勢だけでなく、日本勢のコンパクトSUVも射程に捉える価格だけに、コンパクト〜ミドルサイズSUVの中で存在感を高めるのは間違いないだろう。