注意報レベルに…絶対に感染したくない時の対策

国立感染症研究所によると、今月8日までの一週間に全国から報告されたインフルエンザの患者数は、約81万人となり、前週の推計値(約59万人)よりも約22万人増え、流行が徐々に広がっている。流行のピークは今月末から来月にかけてとみられているが、厚労省は予防などの注意をよびかけている。

 

受験シーズンに突入し、中学から大学まで多くの受験生が本番を迎える時期。また年明けから年度末の忙しないシーズンで、絶対にインフルエンザにかかりたくないという人も多いだろう。そんな時に知っておきたい予防法と、万が一感染した時の対処法について、医師の清益功浩氏がAll Aboutの『受験直前!親子でインフルエンザの徹底予防を』で次にのように紹介している。

 

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インフルエンザについて簡単におさらい

受験生

感染すると、高熱・咳・鼻水などの症状が5日以上続くインフルエンザ。清益氏によると、インフルエンザウイルスは皮膚からは感染せず、目・鼻・口から侵入して気道の粘膜に感染し、増殖することでインフルエンザを発症。感染してから1~4日で発症し、平均は2日で、感染力はインフルエンザの発症前24時間~発症後3日目までが強いという。
 

「ツバや痰、咳などによる飛沫感染、接触感染によって、1人にインフルエンザの人が、周りの免疫のない人に2~3人に感染させてしまいます。
 
学校保健法に基づく出席停止期間は、発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまでで、幼児であっては、かつ解熱した後3日を経過するまでとなっています」

  

これを踏まえ、清益氏はインフルエンザの対策には大きく分けて3つあるとして説明している。

 

対策1「インフルエンザウイルスの侵入を防ぐ」

インフルエンザウイルスの侵入経路は目・鼻・口。手や顔についたインフルエンザウイルスが体内に侵入するのを防ぐために以下のような対策が重要だという。

 

  • 人混みは避ける
  • 外出時には眼鏡とマスクをする。マスクは使い捨て、かつきめの細かいウイルス対策用のマスクを使用し、帰宅時には、できれば玄関口で、マスクの外側を内側に折りたたんで捨てる
  • 手洗いは、帰宅時と食前には必ずする。石鹸で15秒以上かけて、指の間も念入りに手を洗うこと、手のアルコール消毒もおすすめ
  • 帰宅時には手洗いした手で、顔用石鹸を使って顔を洗う
  • ノドのついたウイルスを減らす意味でも、うがいは有効。粘膜の乾燥はインフルエンザウイルスに感染しやすくなるので、うがいでノドの乾燥を防ぐこと

 

対策2「インフルエンザウイルスの増殖を抑える」

インフルエンザウイルスの増殖を抑えるキーポイントは免疫。体内に侵入したインフルエンザウイルスを退治するために、以下のことを心がけたい。

 

  • インフルエンザ不活化ワクチンをする。長期間持続させるためには、3~4週間の間隔をあけて2回接種することが望ましい
  • 免疫を高めるために、規則正しい生活、バランスのとれた食事、適切な運動、十分な睡眠に心がける
  • 粘膜の乾燥を防ぎ、侵入したかもしれないウイルスを減らす。こまめにうがいする、加湿器を利用するなど、粘膜の乾燥を防ぐ。空中のウイルスを減らすためには、空気清浄機という選択も
  • 自費になるが、抗インフルエンザ薬の予防投与という方法も

 

対策3「体内のインフルエンザウイルスを減らす」

インフルエンザウイルスが体内に侵入し増殖してしまったら、インフルエンザを発症してしまうが、できるだけ症状を軽くして、早く治すことを考えたい。清益氏のおすすめは以下のとおりだという。

 

  • 発熱後48時間以内に、抗インフルエンザ薬を服用または吸入または点滴する
  • できるだけ、食事を取るようにして、水分をしっかり取る
  • しっかりと睡眠をとる

「家族内でインフルエンザになった人がいる場合は、いかに受験生(などかかりたくない人)に感染させないかが重要になってきます。感染が成立するには、距離・時間と病原体の感染力と感染を受けるかもしれない人の免疫力が関わってきます。

インフルエンザになった人は、可能なら1週間程度は部屋があれば隔離し、部屋がなければ、2m以上を離れて暮らし、食事時間などで受験生と別々に食事をして、入浴も一番後にします」

 

インフルエンザに感染しないためには徹底的に予防すること、感染してしまっても、できるだけ症状を軽くし、はやく治すことが、自分にとっても、受験生や絶対に休めない忙しい方を持つ家族にとっても重要なポイントとなりそうだ。

  

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