2万本のウィンターチューリップが満開に
神奈川県藤沢市の人気観光地・江の島の「江の島サムエル・コッキング苑」では、冬の寒さの中、およそ2万本のチューリップが見頃を迎え、訪れる人々の目を楽しませている。
筆者は2017年1月5日に、初詣客でにぎわう江の島を訪れたので、その様子をレポートしたい。
初詣客でにぎわう江の島
江の島への玄関口である江ノ島電鉄(江ノ電)の江ノ島駅を降り立つと、車止めポールの上の金属製のスズメたちが、毛糸の服を身につけているのが目に入る。この小さな服は、以前、駅構内の売店に勤めていた女性が編んでいるそうで、スズメたちの愛らしい姿は、すっかり冬の風物詩になっている。
江の島弁天橋を渡り、江の島島内に入ると、江島神社の参道にあたる「仲見世通り」は、初詣客や外国人観光客など、多くの人々でにぎわっていた。
神奈川県の初詣スポットというと、川崎大師(川崎市)や、鶴岡八幡宮(鎌倉市)がすぐに思い浮かぶが、"日本三大弁財天"の一つ「江の島弁財天」をまつる江島神社も、人気が高い。
チューリップに加え、夜はイルミネーションも
江の島の頂上部分に広がる「江の島サムエル・コッキング苑」では、真冬だというのに、種類も色も様々な、およそ2万本のチューリップが、満開になっている。
通常、春に咲くチューリップが、なぜこの季節にと思うが、特別な種類というわけではなく、球根を冷蔵した後に植えると、春が来たと錯覚し、冬に花を咲かせるのだ。
クリスマス頃から花を咲かせはじめ、初詣の時期から1月下旬にかけて見頃になる。昨年は、バレンタインの頃まで、咲き残る花もあったという。
また、江の島では、冬の間、『湘南の宝石』というイルミネーションイベントを実施しており、コッキング苑内に建つ「江の島シーキャンドル(展望灯台)」を中心に、江の島の広い範囲が電飾される。チューリップもライトアップされ、昼とは違う美しさを楽しむことができ、おすすめだという。
『湘南の宝石』は、2017年は、2月19日(日)まで実施される。
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