スズキといえば軽自動車を思い浮かべる人も多いと思うが、登録車(軽自動車以上のクルマのこと)にも注力している。2016年はイグニス、バレーノと立ち続けに新型コンパクトカーを投入し、目標としていた登録車のみで10万台を2016年12月22日で達成。今後も登録車のみで年間10万台を続けるために欠かせないフラッグシップモデルだと鈴木俊宏社長も力説している。

新型スイフト
新型スイフトの価格帯は134万3520円〜184万5720円。写真左側(赤)がRSシリーズ、右(青)が標準車

  

2017年の初売りも目玉は新型スイフト

そんなスズキは2016年12月27日、3代目となる新型スイフトを発表した。発売開始は2017年1月4日からで、「初売り」の目玉モデルとして期待されている。

  

スイフトといえば、初代スイフトは2004年11月に発売を開始し、先代となる2代目は2010年9月に登場。ヨーロッパテイストのエクステリアと、スポーティかつ軽快なフットワーク、つまり走りの良さが身上で、世界累計530万台を達成しているコンパクトカーだ。

グラフ
グラフからも分かるように、軽自動車をのぞく登録車(小型車)で年間10万台達成はスズキの目標であり、2017年以降も続けるために新型スイフトは不可欠なモデルだ

  

新型スイフトは、プラットフォームを一新するなど、まさにフルモデルチェンジにふさわしい充実の内容で、エンジンは1.2LのNA、1.0Lの直噴ターボ(レギュラーガソリン対応)を設定。さらに、マイルドハイブリッドも用意し、カタログ燃費は最高で27.4km/Lを達成している。

  

衝突被害軽減ブレーキなど安全装備も充実

ライバルは
新型スイフトのライバルは、2017年の早い時期にマイナーチェンジが噂されているトヨタ・ヴィッツ(ハイブリッド仕様を追加か!?)をはじめ、トヨタ・アクア、マツダ・デミオ、ホンダ・フィット、日産マーチやノートなど多彩に揃う

安全面も進化している。スズキ初の「デュアルセンサーブレーキサポート」は、単眼カメラとレーザーレーダーをフロントスクリーン上部に配置。さらにフロントグリルにミリ波レーダーを仕込むことで、3つのセンサーが備わっていることになる。

  

まず、「前方衝突警報」により対車両が約15〜100km/h、対歩行者は15km/hから約60km/hで走行中に警告音や表示で注意を促し、さらに被害軽減ブレーキによって対車両が約15〜80km/h、対歩行者は15km/hから約60km/h(対象物との相対速度が約15km/h)で、ブレーキアシスト機能が作動。

  

さらに止まれないと判断すると、自動ブレーキの出番。対車両が約5〜100km/h、対歩行者は5km/hから約60km/h(対象物との相対速度が約5km/h)で作動する。

  

そのほか、ペダル踏み間違いなどの「誤発進抑制機能」、「車線逸脱警報機能」、「ふらつき警報機能」、「先行車発進お知らせ機能」が用意されているほか、アダプティブクルーズコントロールやハイ/ロービーム自動切り替えなども設定されている。

  

社長
鈴木俊宏社長は新型スイフトをフラッグシップと位置づけ。先代までと同様に世界展開も計画しているという

外観は、面の構成にこだわり、「やり過ぎない程度」としながらも躍動感を抱かせる仕上がり。標準仕様のほかに、精悍な顔つきやルーフエンドスポイラーなどを備えた「RS」シリーズを新設定するなど、スイフトらしいスポーティなエクステリアも魅力だろう。

  

日本はもちろん、グローバルコンパクトカーとして期待される新型スイフトは、まずは日本からの輸出になるが、海外での生産・販売も計画しているそうで、スズキの世界戦略を左右する重要なモデルになるのは間違いない。