ALSOKは、年末年始に帰省や旅行で家を留守にする際に空き巣被害を防ぐために、住宅への侵入窃盗犯の傾向と防犯対策をまとめ、明らかにした

  

警察庁の統計によると、侵入窃盗の認知件数は年々減少しており、2015年における認知件数は過去最多を記録した2002年(338,294件)と比較すると1/4程度となっているという。それでも、2015年の侵入窃盗認知件数は約5万件。10分に1戸のペースで被害が発生している計算になる。中でも「空き巣」は侵入窃盗の手口の中では最も多く、全体の約6割を占める。食事中や団らんなど、家族がひとつの部屋に集まっているときや、主婦が洗濯物を干しているときなどを狙う「居あき」や「忍込み」も全体の3割にのぼる。

 

過去3年間の空き巣被害の月別発生比率を比較すると、年末年始を含む冬~春にかけて増加している傾向がわかった。帰省や旅行などで長期間家を空けることが多くなる年末年始は、自宅が「空き巣」に入られないかと不安に感じている方も多いのではないだろうか。

犯人はどのように家に侵入するのか

住宅で発生した侵入窃盗の侵入方法は、鍵の閉め忘れである「無締まり(46%)」が最も多く、次いで「ガラス破り(35%)」一戸建住宅では、居室などの「窓」から「ガラス破り」で侵入する手口の割合が特に多く発生している。一方、共同住宅では、一戸建住宅と比べて「無締り」の「表出入口」から侵入される手口の割合が高くなっており、エントランスにオートロック扉があるからと油断して専有部の扉を施錠しない住人の隙が狙われるという。 さらに、4階建以上の共用住宅になると、「無締り」の「窓(ベランダ)」から侵入する手口の割合が高くなる。

 

空き巣が標的にする家の特徴と、標的にならないための対策

空き巣が標的にする家の特徴は3つ。ALSOKは、それぞれの具体的な例と対策についてまとめている。

 

① 長時間、留守の可能性が高い家

インターホンを押しても誰も出ない( ⇒犯人は証拠を残すことを嫌うので、録画機能付きのインターホンを設置するのがおすすめ)

大きな荷物を持って出かけた( ⇒大きな荷物は宅配便などで予め目的地に送っておくのがベター。また、出かける際には家に誰もいなくても「行ってきます」と声をかけるのもおすすめ)

電話に誰も出ない( ⇒可能であれば携帯電話に転送すると安心。留守番電話のアナウンスで、「○日まで留守にしています」というような内容はやめる)

昼間なのに雨戸やカーテンが閉まっている( ⇒補助錠や防犯フィルムなど窓の防犯対策をしっかり行ったうえで、留守と思われない状態にしておく)

郵便受けに新聞や年賀状が放置されている( ⇒新聞は販売店に配達を止めるように、年賀状などの郵便物も郵便局に不在届を提出して配達されないようにしておくとよい)

夜、室内に明かりがついていない(⇒タイマーでON/OFF設定ができる照明器具などがあれば、夜間に電源が入るように設定しておくと安心)

数日間、洗濯物が取り込まれていない( ⇒何日間か家を留守にする際は、洗濯物は部屋干しする)

自宅に不在だということがわかるSNS投稿がある( ⇒外出時は、不在にしていることが分かる投稿は避け、旅行など仲間に知らせたい報告は帰宅後に投稿する)

季節の飾り物が片付けられていない、または早すぎる時期に飾ってある( ⇒クリスマスや正月飾りの飾りつけや片付けは適切な時期に行うのがよい)

 

② 手間をかけずに侵入できる家

窓や扉のカギがかかっていない( ⇒外出前には戸締りをしなければいけないとわかってはいても、準備に手間取り電車や飛行機の時間に遅れそうになってしまうと、どうしても確認が疎かになってしまうもの。余裕を持って出発準備を整えることも大切)

防犯対策がとられていない窓がある( ⇒侵入経路となりうる窓には防犯フィルムに加え補助錠などを設置し、「侵入に手間がかかる」と思わせるようにしましょう。補助錠は、外から見て設置されていることが一目瞭然であるタイプのほうが高い抑止力を期待できる)

足場となる物が放置されている( ⇒上階に登るための足場となり得る物は庭に置かないようにし、どうしても移動できないもの(エアコン室外機や近隣の電柱など)がある場合は、忍び返しを設置するなどの対策を)

 

③ 周囲に気付かれずに侵入できる家

侵入口が死角になっている( ⇒侵入経路になりそうな場所は、可能な限り見通しをよくしておくことが大切)

犯行時の音がかき消される( ⇒踏むと大きな音の出る防犯砂利を庭に敷いたり、窓ガラスに衝撃が加わるとブザーが鳴動する装置を設置しておくことなどが挙げられます。夜間の防犯対策には、音や動く物体を感知して点灯するセンサーライトも有効)

 

さらには、周囲から見えにくい場所をなくす、犯行の証拠を残す「防犯カメラ」を設置する、地域住民同士で監視をするなど、空き巣犯が犯行をしにくい環境を作るなど、下見に来た空巣犯を諦めさせる工夫が重要だ。