ノーベル賞授賞式、晩餐会の会場に入れる!?ストックホルムの見どころ

日本時間11日未明、スウェーデンのストックホルムのコンサートホールで、ノーベル賞の授賞式が開かれた。

日本時間11日未明、スウェーデンのストックホルムのコンサートホールで、ノーベル賞の授賞式が開かれた。医学・生理学賞の大隅良典さんは国王からメダルと賞状を授与され、式典後にストックホルム市庁舎で行われた晩さん会に出席した。これで12日まで続いたノーベルウイークが終了したことになる。共同通信が報じている。

 

出典:

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華やかな授賞式や晩さん会の様子はテレビなどの報道で知る人が多いだろうが、実はスウェーデンに行くと一般の観光客でも、このノーベル賞受賞の気分が味わえるようになっているという。スウェーデン在住ライターのサリネン れい子氏がAll Aboutの「受賞者気分に!ノーベル賞をたどる1日モデルコース」で、見どころを解説している。

 

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毎年12月10日にストックホルムでは、ノルウェーのオスロで渡される平和賞を除く文学賞、物理学賞、化学賞、医学生理学賞と経済学賞の授賞式ならびに晩餐会が行われるが、そんなノーベル賞の受賞イベント開催地と受賞者気分を味わえる必見スポットをサリネン氏が紹介している。

 

ノーベル賞授賞式の行われるコンサートハウス(Konserthus)

ロイヤル・ストックホルムフィルハーモニー管弦楽団の本拠地、そして、ノーベル賞の授賞式を行う場所として、1926年に完成したコンサートハウス。サリネン氏によると、授賞式の数日前に祝賀コンサートも開かれるという。

 

サリネン氏によると、コンサートハウスの見学は、ガイドツアーもしくはコンサートのチケットを買って入場するかのどちらかになるという。ホール内部の見学が難しい場合は、花や野菜が並ぶヒュートリエット市場側からの写真撮影と、建物の前に立つ、スウェーデンの有名な彫刻家カール・ミレス(Carl Milles)の「オルフェウスの泉」と呼ばれる作品を眺めることが可能だと説明している。

   

ノーベル賞の始まりとなった遺書も見れるノーベル博物館(Nobel Museum)

旧市街の大広場中央にあるノーベル博物館は、2001年にオープン。コンサートハウスからは徒歩20分ほどの位置にある。館内はそれほど広くないが、見どころは満載だとサリネン氏は薦めている。

 

「まず目を引くのが、館内の天井を回っている受賞者の肖像画です。中央には、歴代の受賞者を年代別に見ることができるようになっており、記憶をたどって受賞者を探すのもよいでしょう。ノーベル賞の始まりとなったノーベルの遺書、メダル、さらには、なかなか見る機会のない賞状は必見です。館内には映画室が2箇所あり、歴代の受賞者とその活動について映像でも楽しむことができ、ガイドツアー及び音声ガイドの貸し出しサービス(20スウェーデンクローネ)もあります」

 

晩餐会で出されたアイスクリームが食べられるビストロ・ノーベル

ランチにお勧めなのが、ノーベル博物館に併設しているビストロ・ノーベル。毎年ノーベル賞受賞者をランチに招待し、椅子の裏にサインを書いてもらっているとのことで、大隅さんもサインしたという。

 

「レストランでは、「その日のランチ」と呼ばれる日替わりのランチやスウェーデン料理の定番ミートボールなどを食べることができます。デザートにぜひ食べて欲しいのが、晩餐会で出されたアイスクリームです。ノーベル賞のメダル型チョコがついてくるのもうれしいですね」

 

サリネン氏によると、ノーベル賞のメダル型チョコはミュージアムショップでも買うことができるという。メダルチョコはストックホルムでもここでしか買えないので、毎年受賞者もたくさん買って帰るという。

 

晩餐会の行われる市庁舎(Stadshus)

ノーベル博物館から20分ほど歩いたところにあるのが、ストックホルムのシンボルの一つであり、ノーベル賞の晩餐会が行われる市庁舎。よくテレビのニュースや新聞で流れる晩餐会の映像は、この市庁舎の「ブルーホール」と呼ばれる大広間で、ブルーホールとともに、舞踏会の行われる黄金の間は必見だとサリネン氏はお勧めしている。

 

「1911年から1923年にかけて建てられた市庁舎は、晩餐会だけでなく、様々なイベンドに使用されており、市民の結婚式場や現役のストックホルム市議会議場も含んでいます。見学は、45分のガイドツアーのみとなっており、どの時間のガイドツアーに参加するかを決めて、チケットを購入します。夏の間は、市街を一望できる塔に登ることもできます。40分ごとの時間で区切られたチケットを購入し、エレベーターで途中まで登ってから、その後徒歩になります」

 

テレビやニュースで一度は見たことのある場所を観光すれば、受賞気分が味わえるはず。ストックホルムを訪れる機会があればぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

 

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