大谷2億7000万円でサイン、米挑戦も容認 ポスティング・システムとは

報道によると、日本ハムの大谷翔平投手が5日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、来季年俸2億7000万円でサイン。

報道によると、日本ハムの大谷翔平投手が5日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、来季年俸2億7000万円でサイン。交渉の席ではプロ入り前から夢を持ち続けているメジャー挑戦の話も出たといい、入団から今年までの4年間のチームへの貢献度も考慮し、早ければ来季オフにポスティング・システム(入札制度)を利用してのメジャー挑戦を容認されたという。

 

5年目を終えて同制度の利用となれば日本最速となるとのことだが、このポスティング・システムとはどのような制度なのだろうか。プロ野球に詳しい瀬戸口仁氏がAll Aboutの「広島・前田健太が利用するポスティングシステムとは?」で次のように解説している。

  

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ポスティング・システムとは?

瀬戸口氏によると、ポスティングシステムとは、海外FA権を取得する前の選手が、MLB球団に移籍できる制度。日本球団が譲渡金を設定し、その額を支払う意思があるすべての米球団が選手と30日間交渉できる制度だという。
 

旧制度は2012年に失効状態となり、2013年12月に新制度が締結された。旧制度では譲渡金の上限がなく、交渉は最高入札額を示した1球団に限られていたが、現制度では上限2000万ドル=約24億円、期間は11月1日から翌年2月1日までとされているという。

 

過去にポスティング・システムを利用した選手は?

現行制度での移籍例は、前田健太(広島→ドジャース)、田中将大(楽天→ヤンキース)など例が少ないが、旧制度では、ダルビッシュ有、松坂大輔、中村紀洋、石井一久、イチローなど多くの選手が同制度を利用してメジャーの球団と契約に至っている。

 

メジャーも注目しているという大谷投手の挑戦。来シーズンの活躍にますます注目が集まりそうだ。

  

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