マツダ「CX-5」がフルモデルチェンジ、2017年2月発売へ
新生マツダといえるほど近年新しさを増している同社。クルマ作りを支える技術が「SKYACTIV(以下、スカイアクティブ)」であり、デザイン戦略である「魂動デザイン」とともに魅力的なモデルを厳選して揃えている。「スカイアクティブ」を全面採用したSUVであるCX-5がついにフルモデルチェンジを受ける。
11月18日から一般公開されるロサンゼルスモーターショーに先駆けて公開された2代目マツダCX-5。新型CX-5は、2017年2月の日本を皮切りに、順次グローバルに導入するとしている。
初代CX-5から始まった「スカイアクティブ」の全面採用
その前に、初代CX-5を振り返ると、パワートレーン(エンジンやトランスミッション)からボディ、シャーシ(サスペンションなどの足まわり)まで「スカイアクティブ」が全面的に採用された第1弾モデルとして、2012年2月に発売されたSUVだ。
中でもクリーンディーゼルエンジンとSUVの相性がいいことからディーゼルエンジン仕様が売れ、2012年、2013年と連続で国内販売におけるSUVナンバー1の座を獲得している。
デザインは一見キープコンセプトでも着実に進化
2代目となる新型SUVの使命は、SUVの王者に再び君臨するだけでなく、世界で売れるグローバルモデルとしてさらに成長をみせることだろう。
新型CX-5は、マツダが得意とする走りの領域をさらに進化させるとしている。車両運動制御技術である「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS(スカイアクティブ ビークル ダイナミクス)」の第1弾「G-Vectoring Control(G-ベクタリング コントロール)」を搭載。
この技術はすでにアテンザやアクセラなどに搭載済みで、「ドライバーの意のままのパフォーマンスフィールと、高い静粛性や乗り心地など同乗者の快適性を両立する走行性能を実現」したとしている。確かに搭載車種で「G-ベクタリング コントロール」のあり、なしの車両を乗り比べると、運転がスムーズになり、上手くなったような気がするほどの効果を実感できる。
一方、写真を見る限りキープコンセプトに見える外観だが、こちらも「魂動デザイン」というコンセプトのもと、スポーティかつスタイリッシュになり、より垢抜けた印象だ。また、ボディカラーには「魂動デザイン」の造形美をより際立たせる新色の「ソウルレッドクリスタルメタリック」が初採用される。
上質感を常に追求しているインテリアも見どころ。乗る人が心地良さを感じられる内装に仕上げているという。
ついに、北米向けにもディーゼルエンジンを導入
搭載されるエンジンは、ガソリンの「SKYACTIV-G 2.0」と「SKYACTIV-G 2.5」、ディーゼルの「SKYACTIV-D 2.2」で、市場のニーズに合わせて投入される。なお、北米向けにもついにディーゼルエンジンが導入されるという。
フォルクスワーゲンのディーゼルエンジン不正問題は、北米で発覚した。マツダはディーゼルエンジンをコツコツと進化させ、北米向けの新型CX-5に「SKYACTIV-D 2.2」をついに導入できるまでになったわけだ。
日本ではライバルも数多く出現し、初代CX-5の登場時の勢いを取り戻すには、年次改良だけでなくフルモデルチェンジが待望されていたが、新型CX-5の登場でSUV市場がさらに活気づくのは間違いない。