夏の行事として定着してきたクールビズの期間が終わり、11月からはウォームビズのシーズンになる。2005年からスタートし、2016年度で12シーズン目となるウォームビズ。クールビズと比べると認知度は低いが、冬の節電は夏の対策よりも省エネ効果やCO2排出量の削減効果が高いと言われている。積極的に取り入れていくために、キャンペーンの目的や実施される期間、オフィスマナー、快適に過ごす服装のコツをおさえておこう。
ウォームビズの期間は11月1日から3月31日まで
環境省の発表によると、2016年度のウォームビズの実施期間は、11月1日から3月31日まで。ウォームビズとは、CO2の発生を削減と地球温暖化を防止することを目的に、20℃の暖房でも暖かく働きやすい服装にすることで、暖房に必要なエネルギー使用量を削減する取り組みのことを指す。
保温機能のある下着やセーター、膝掛けなどを活用することや、体が温まる食べ物や飲み物を摂ること、また、ひとつの部屋に集まって暖を取ったり、ホームパーティーや鍋料理などを楽しむ「ウォームシェア」の実施などを呼びかけている。
快適に過ごすための服装のコツやマナーは?
ウォームビズの服装はスリーピースの背広が基本だが、環境省が出す服装のガイドラインなどはとくにない。上着・スラックス・ベストのスリーピースは、2016年度のスーツのトレンドでもあるので、おしゃれの一環としてもオススメ。ただ真冬になると、背広スタイルをスマートに暖かく着こなすインナーには工夫する必要がありそうだ。
環境庁は、アウトドアメーカーモンベルの機能性をビジネスシーンにも取り入れる連携施策を発表。モンベルでは、優れた特長をもつ「スーパーメリノウール」「ジオライン」といった機能性素材のアンダーウェアを提案し、暖房時の室温が20℃でも、心地良く過ごせるライフスタイルを呼びかけている。
「重ね着すると暑すぎる」「ゴワゴワする」というのは昔の話。最近は高機能の「あったかインナー」を選べば快適に過ごすことが可能だ。室内外の温度差が激しくなる秋冬のシーズンは、汗ジミができたり、肌にワイシャツが張りついてベタベタしたり肌が透けてしまったり、夏の汗よりも匂いを発してしまうこともある。安価で高機能、かつ、消臭・速乾の透けないインナーが増えているので、ビジネスマナーの一環として取り入れたい。クールビズと並んで注目が高まるウォームビズ。仕事の能率を下げず、快適に過ごすため工夫しながら、積極的に取り入れたいところだ。
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