報道によると、日本エレキテル連合の中野聡子が肺炎のため緊急入院したことが分かった。所属事務所によると、中野は数日前から咳が出るようになり、息苦しさを感じたため休暇を使って受診。25日に診察を受けて肺炎と診断された。現在は栄養補給のための点滴治療を受け静養中だという。
重症化すると入院が必要になることもある肺炎。注意したい症状や治療法、入院の基準についてAll Aboutの専門家は以下のように解説している。
肺炎とは?注意したい症状は?
肺炎は呼吸器感染症。風邪やインフルエンザなどで喉に炎症が起きると、健康な状態に比べて細菌やウイルスに感染し、肺炎になる確率が非常に高くなる。
細菌が原因で起こる「細菌性肺炎」、インフルエンザウイルスなど、ウイルスが原因で起こる「ウイルス性肺炎」のほか、マイコプラズマという病原体による「マイコプラズマ肺炎」といった種類があるという。肺炎の自覚症状としては、
- 長引く咳・痰
- 発熱
- 胸痛 (炎症の箇所による)
- 呼吸困難 (重症の場合のみ)
- 意識障害 (重症の場合のみ)
というのが典型的。ただ肺炎であっても痰が出ずに空咳(からぜき)だけが続いたり、発熱を伴わないこともあるうえ、特に高齢者は自覚症状が乏しいこともあるという。食欲不振や何となく元気がない場合でも肺炎が原因という場合もあるので注意が必要だ。
どんなときに入院が必要?
入院するかしないかの基準については、問診と併せて、胸部のレントゲンと血液検査を行って判断することになるという。ほとんどの場合、レントゲン写真で肺に異常な影があり、血液検査で炎症を示す所見や症状が出た場合には肺炎と診断され、重症であれば入院しての治療となる。
一般的な肺炎の場合は薬剤を内服や点滴することで、病原体の繁殖を抑えて治療する。治療を行う際は、入院して安静を保つことが原則だが、必ずしも長期入院が必要というわけではない。呼吸の深さや回数、脈拍や顔色、発熱状態などの全身状態が良好で、軽症な場合は入院せず、内服と外来で行う点滴のみの治療で回復することもある。重症化すると入院が長引くので、長引く咳や体調不良など気になる症状がある場合は、早めに受診した方が良いという。
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