アイドルとしてだけでなく、俳優としても快進撃を続ける永瀬さん。この記事では過去の作品も振り返りながら、永瀬さんの俳優としての魅力を解き明かします。
『リブート』では、2つの顔を持つ難役の冬橋航を完璧に演じる
まず、記憶に新しい『リブート』と『鬼の花嫁』で、永瀬さんが見せた演技から検証しましょう。鈴木亮平さんが主演を務めた『リブート』は、顔を変えて他人になりすます“リブート”を軸にしたドラマで、うそと真実が入り乱れ展開する「エクストリームファミリーサスペンス」となりました。 同作で永瀬さんは、ドラマ初期から登場する冬橋航を担当。ラストシーンまで関わる主要キャラクターで、大いに作品を盛り上げました。冬橋は、恵まれない子どもたちを支援するNPO法人の職員でありながら、裏社会で汚れ役を担う2つの顔を持つキャラクター。優しく子どもたちに接するシーンと、冷酷に裏切り者を処分するシーンが入り交じる、非常に難しい役です。 作品を通じて感じたのは、永瀬さんの器用さです。裏社会の始末屋である冬橋は、これまで永瀬さんが演じたことのないダークなキャラクター。アイドルとしてのキラキラしたオーラを消し、冷たい表情で裏切り者を粛清する冬橋をクールに演じました。一方で、NPO法人の仲間や子どもたちと触れ合う際は、頼りになる優しいお兄さんに変貌。2つの顔を演じ分ける表現力が高く、視聴者はストレスなく自然に冬橋という特殊なキャラクターを見ることができました。
さらに、最終回では裏組織のトップ・合六(北村有起哉)と対峙(たいじ)する場面で、複雑な感情を抱く冬橋を丁寧に演じています。合六は冬橋にとって恩人であり、育ての親のような存在。そんな合六を冬橋は裏切るのですが、葛藤や寂しそうな雰囲気も表情で作り込み、名場面を生み出しました。演技派ぞろいとなった『リブート』で、しっかりと存在感を放つことに成功しています。



