中学校には何が引き継がれる?
進学先の中学校へ子どもたちの情報を引き継ぐことも、6年生の担任の重要な仕事です。中学校での学習をスムーズにスタートできるように、小学校での学習状況や健康状態をまとめた「指導要録」というデータを送ります(原本は小学校で保存)。最近はこの指導要録もデータ化され、引き継ぎはかなり楽になっています。
中学受験をするお子さんがいる場合は、その進学先を本人に確認し、情報を引き継ぎます。
もし、中学校を受験する場合は、進学先の中学校を小学校の担任の先生にご報告した方がよいでしょう。指導要録を受験した中学校に送るのか、それとも地元の公立中学校に引き継ぐのかの対応が変わるからです。
高校まで引き継がれる「キャリア・パスポート」とは
そのほか、2020年から始まった「キャリア・パスポート」も引き継がれます。これは子どもたちの将来のキャリア形成を考えるために、小学1年生から高校3年生まで引き継がれる「学びのポートフォリオ」のようなもの。学習面だけではなく、学校行事での頑張りや日常の中で努力したことなど、数値化できないことを子どもたち自身の言葉で残しています。
小学校に入学してから毎年、1年間の中で定期的に子どもたちに記録させており、進路の分岐点に「これまでの自分」を振り返るための大切な資料です。
子どもたちがスムーズに中学校生活に入るためのさまざまな情報を、学校間でしっかりと伝達しているのです。
松下隼司さん
大阪府公立小学校教諭。令和4年度文部科学大臣優秀教職員表彰受賞。令和6年版教科書編集委員。第4回全日本ダンス教育指導者指導技術コンクール文部科学大臣賞、第69回(2020年度)読売教育賞 健康・体力づくり部門優秀賞などの受賞歴を持つ。新刊『がっこうとコロナ』(教育報道出版社)など著書多数。Voicyで『しくじり先生の「今日の失敗」』を発信中。
この記事の執筆者:大塚 ようこ
子ども向け雑誌や教育専門誌の編集、ベビー用品メーカーでの広報を経てフリーランス編集・ライターに。子育てや教育のトレンド、夫婦問題、ジェンダーなどを中心に幅広いテーマで取材・執筆を行っている。



