今回は、熊本県在住・29歳女性のエピソードを紹介します。
この記事の執筆者:
福島 ゆき
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About NEWSでのライター歴は5年。
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回答者のプロフィール
回答者本人:29歳女性在住:熊本県
家族構成:既婚(子あり)
住居形態:賃貸
職業:パート・アルバイト
年収:100万円
現在の貯金額:200万円
回答者の奨学金の状況
借りた奨学金の種類:貸与奨学金(返済必要)返済状況:完済
奨学金で利用した金額(総額):400万円
月々の返済額:ボーナスの月に100万円単位で返済した
完済までにかかった期間:3年
「常に借金があるという負い目」
奨学金を利用した理由を聞くと「大学進学の際に、家庭の経済状況があまり良くなかったことや、本来県内に進学してほしいという保護者の願いと裏腹に自分が県外の大学に進学を希望していたため、借りざるを得なかった。満額4年間借りて学生時代を過ごした」と回答。返済中にしんどいと感じたことを聞くと、「常に借金があるという負い目を感じなければいけない精神的な負担が大きいのはもちろんだが、早く返さないと利息が何十万単位で付いてくるので早く返さなきゃと思っていた。また、貯金が全然貯まらないので安定しなかったと思う」と教えてくれました。
「将来が少し暗くなった気がした」
奨学金を利用して後悔したことがあるかを尋ねると「奨学金を借りて、手元に毎月まとまった額がくるのでその時はお金があるような妙な優越感があったが、社会人になった途端返済が始まったので逆にマイナスになっていって心の健康的にあんまり良くなかった」とのこと。また、奨学金の返済で不安を感じたことについて聞くと「大学4年の時に返済額をみて、こんなに大きな額を払わないといけないという不安を感じ、将来が少し暗くなった気がした。今は返済しきっているので安心感が非常に大きい。返せていなかったら常にお金が無い不安があっと思う」と話しました。
「お金の重みを意識しながら返済すべきです」
奨学金の返済で工夫や努力したことについては、「ボーナスを全てつぎ込むくらいの勢いで返済をしたため、利息分の節約にはなったし心も軽くなった。また、日々の出費にも気をつけるようにして、無駄なものは買わないように心がけました。お金の重みを意識しながら返済すべきです」と教えてくれました。そんな回答者が奨学金制度について不満に思うことは、「利息が非常に高いことです。毎月ちまちま返していると何十万も利息がついてきて、大学に行くのが無駄になったのかなと思うことがあるかもしれません。また、物価高なので生活に追い込みを掛けているのではないかと思います」と話しました。
※回答者のコメントは原文ママです



