All About ニュース編集部は、2025年11月20日、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、福岡県在住・34歳男性のエピソードを紹介します。
この記事の執筆者:
福島 ゆき
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About NEWSでのライター歴は5年。
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回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:34歳男性職業:地方自治体の事務職員
在住:福岡県糟屋郡須恵町
家族構成:父親、母親、自分
世帯年収:父550万円、母120万円、自分430万円
実家の間取り:1軒家4LDK
毎月の生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:2万円交際費:1万5000円
毎月のお小遣い:2万円前後
毎月の貯金額:5万円
貯金総額:180万円
総務省統計局が発表した「家計調査報告 家計収支編(2024年)」によると、34歳以下男性の1カ月の平均消費支出は14万7708円です。そのうち、住居費の平均は3万1444円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた11万6264円が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
実家を出る予定があるかどうか尋ねると、「40歳までには一人暮らしをしたい気持ちはありますが、今すぐという計画はまだ立てられていません」とのこと。恋愛や結婚願望については、「願望はありますが、焦ってはいません。良い出会いがあれば自然に進めたいと思っています」と話しました。
「将来のための貯金を優先したい」
現在、実家暮らしを選んでいる理由を尋ねると「通勤がしやすく、家族との距離感もちょうどよいからです。生活コストを抑えられることも大きく、将来のための貯金を優先したい気持ちがあります」と言います。また、「家の管理などで親の負担を少しでも減らせればという思いもあります」と続けました。「実家に甘えすぎているのではないか」
父親、母親と同居している回答者。実家暮らしで苦労していることを尋ねると、「自分の生活リズムと家族のペースが違うと気を遣ってしまう点です。夜遅くに帰ると音を立てないようにしたり、趣味に使うスペースが限られたりと、自由度の低さを感じることがあります」と言います。「気持ちの面では助かる部分も多い一方で、やはり自分だけの空間が欲しくなる瞬間があります」と話しました。
お金に関する悩みについては「実家に甘えすぎているのではないかという不安があります」と現在の心境を吐露。「家を出たときの生活費がどれくらい増えるのか想像しにくく、今の貯金で足りるのかと考えることがあります」と教えてくれました。
家族との距離感がちょうどよい実家暮らしで、貯金を優先できる環境に身を置くことができているという回答者。一方で、将来的に実家を出た時の生活費が想定しにくく、現在の貯金額に不安を感じていることもうかがえました。
※回答者のコメントは原文ママです



