「家には一応3万円入れてるけど…」47歳男性、年収約300万円、年金暮らしの母親と実家で同居するワケ

社会人の中には、1人暮らしを選ぶ人もいれば、さまざまな事情から実家での生活を続ける人もいます。経済的な理由や家族の介護といった背景がある一方で、特に1人暮らしをする必要性を感じないというケースもあります。

All About ニュース編集部は、2025年11月20日、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。

今回は、北海道北広島市在住・47歳男性のエピソードを紹介します。

回答者のプロフィール＆実家の状況

回答者本人：47歳男性
職業：自営業
在住：北海道北広島市
家族構成：親1人、自分
世帯年収：母親の年収は不明（年金暮らし）、自分は約300万
実家の間取り：4LDK

毎月の生活費や貯金額は？

実家に入れている生活費：3万円
交際費：1万円
毎月のお小遣い：3万円
毎月の貯金額：5万円ぐらいを目標にはしている
貯金総額：300万円

総務省統計局が発表した「家計調査報告 家計収支編（2024年）」によると、35〜59歳男性の1カ月の平均消費支出は18万7902円です。そのうち、住居費の平均は2万6605円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた16万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
 
現状、実家を出る予定はなく、恋愛や結婚願望については「マッチングアプリでは一応探してはいるけど、内心もう結婚はできないんだろうとは思っている」と胸の内を明かしてくれました。

「親も結構年を取ってきたので…」

実家暮らしを選んでいる理由を尋ねると「一番の理由はお金がかからないから。あと、親も結構年を取ってきたので1人にしていくのは少し心配な面もあるから」と答えてくれました。

また、在住している地域ならではの悩みもあるようで、「住んでる場所が 北海道なので雪かきなどは1人でやるのがしんどいと思うので、このまま実家暮らしをすることになると思う」と回答。親のサポートのためという面が大きいようです。

「家には一応3万円入れてるけど……」

実家暮らしで苦労していることについては、「苦労という苦労はしてないが、あえて言うならば冬場の雪かきは結構めんどくさく感じる」とのこと。さらに「夏場の草むしりや庭の手入れなども自分の仕事になっているのでそれに時間を取られることぐらい。他には親が趣味で出かける時は車を出さないといけないことぐらい」と、話してくれました。

お金に関する悩みでは「あまりないと思う」とし、「家には一応3万円入れてるけど一人暮らしをするとそれ以上は絶対かかるし、あと母の日に贈り物をするぐらいで特にお金に関しては悩みはない」と続け、実家暮らしによって金銭的な恩恵を受けている面についても教えてくれました。

親を気遣いながら、日々の家事や季節ごとの作業を担う中で、実家での生活にはそれなりの役割があることがうかがえます。実家暮らしは、経済的な安心感と引き換えに、家庭内での責任も生まれているようです。

※回答者のコメントは原文ママです