退職代行「モームリ」、依頼主を明かす? 言動に批判の声「神経が麻痺してそう」「リスクを考えて欲しい」

退職代行サービス「モームリ」公式アカウントは11月2日、Xの投稿を更新。個人が特定できるようなエピソードを公開し、批判の声が寄せられています。(サムネイル画像出典:退職代行モームリ公式Xより)

退職代行サービス「モームリ」公式アカウントは11月2日、X(旧Twitter)の投稿を更新。個人が特定できるようなエピソードを公開し、コメント欄では同アカウントの情報の取り扱いについて批判の声が集まっています。

【投稿】退職代行モームリが明かす驚きの依頼

個人情報の扱い方に批判集まる

同アカウントは「まさかのご相談にモームリ内がざわつきました」とつづり、ある依頼についてのエピソードを公開。サッカー選手であると申告する人から「サッカークラブの退職も可能ですか?」と依頼が来たそうです。

この投稿に対しコメント欄では、「個人を特定できる情報を晒すの辞めた方が良いんじゃ…」「特殊な依頼者を晒す企業としての行動に世間がざわついてるけど」「守秘義務的なものや、それに関する意識って無いのかな?」「役員のみならず従業員もこの社風に完全に染まっているようですが、このポストは凄いヤバいことを書いているのではないか、という神経が麻痺してそうですね」「いい加減、情報を切り抜きでも公にするのはやめなよ。当事者じゃなくても『時期か重なった』だけで後ろ指さされる人が出るリスクを考えて欲しいです」といった批判の声が寄せられました。

その後、同アカウントは4日に「今件は相談のみで依頼には至っておりません。アマチュアも含めサッカークラブは全国に2万以上あり、退職代行も行なっていないため、個人の特定には至らないと判断しております」と本件について釈明。「部活・塾・大学を辞めたいというご相談も受けたことはあるので、そちらと同じような情報と判断いたしました」とし、問題がないことを強調しています。

10月には家宅捜索も

今回、Xで批判を集めた「モームリ」ですが、2025年10月に運営会社であるアルバトロスが弁護士法違反の疑いで警視庁の家宅捜索を受けています。報道では、依頼者を特定の弁護士に紹介し、その報酬の一部を受け取っていた可能性があるとされていました。弁護士法第72条では、弁護士でない者が報酬を得る目的で法律事務を行ったり、そのあっせんすることを禁じており、同社の行為がこれに該当するかが焦点となっています。
一問一答形式でわかる退職代行Q &A法律実務マニュアル: 弁護士のための退職代行対策
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